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腸内細菌叢と皮膚の状態との関係
Copyright by Skin Flora Academy
High-fat diet exacerbates atopic dermatitis through alterations in the gut microbiome.
PMID
41192778
スタディーの内容
高脂肪食がアトピー様皮膚炎に与える影響を、NC/NgaマウスのDNCB誘導ADモデルで腸内細菌変化・糞便移植・酢酸投与を用いて調べた。
アブストの内容
マウスのADモデルで高脂肪食は皮膚の炎症マーカー(Tnfa等)やAD関連因子(Il4等)を増強し、Bacteroides acidifaciensやParabacteroides distasonisの減少と盲腸内の酢酸・プロピオン酸・酪酸低下を伴った。糞便移植で腸内細菌変化と症状悪化の関連が示され、酢酸投与で炎症指標と症状悪化が軽減した。いずれもマウス実験でヒトへの一般化は慎重を要する。
選ばれた理由
論文のアブストラクトは、高脂肪食がアトピー性皮膚炎を悪化させ、これは腸内細菌叢の変化と短鎖脂肪酸レベルの低下に関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, parabacteroides
bacteroides acidifaciens, parabacteroides distasonis
Extracellular vesicles of Limosilactobacillus fermentum SLAM216 ameliorate skin symptoms of atopic dermatitis by regulating gut microbiome on serotonin metabolism.
PMID
40028723
スタディーの内容
Limosilactobacillus fermentum SLAM216由来の細胞外小胞(LF216EV)が、培養細胞とマウスのアトピー様皮膚症状や腸内環境に与える影響を解析した。
アブストの内容
LF216EVは脂質や代謝物を含み、TNFα/IFNγ誘導の細胞モデルで免疫関連遺伝子発現を変化させ、DNCB誘導マウスの発赤・乾燥・掻痒行動や表皮肥厚・肥満細胞浸潤を軽減しました。皮膚・腸でセロトニン関連遺伝子や血清セロトニンが増加し、腸内細菌組成の変化と相関が示されました。ただしヒトでの確認や因果の確定はされていません。
選ばれた理由
論文は、Limosilactobacillus fermentum SLAM216の外分泌小体がアトピー性皮膚炎の症状を改善し、腸内微生物群とセロトニン代謝を調節することで皮膚炎症を軽減することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
desulfovibrio, limosilactobacillus
limosilactobacillus fermentum
Stress exacerbates DNCB-induced atopic dermatitis in BALB/c mice: association with modulation of the gut microbiome.
PMID
40620214
スタディーの内容
BALB/cマウスのDNCB誘導アトピー性皮膚炎に慢性拘束ストレスを加え、皮膚症状と腸内細菌叢の変化を比較した研究。
アブストの内容
ストレスを加えたADマウスは掻痒が増え、腸内でBacteroidotaやAlistipesが増加。Heminiphilusは血中IgEと負の相関、RuminococcusはコルチコステロンおよびIgEと負の相関を示した。腸内細菌叢の変化がストレス下でのAD増悪と関連する可能性が示唆されるが、因果関係は明確でない。
選ばれた理由
論文はストレスがアトピー性皮膚炎の進行に影響を及ぼし、それに伴う腸内細菌叢の変化について述べており、これは仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, heminiphilus, ruminococcus
Atopic dermatitis-alleviating effects of lactiplantibacillus plantarum LRCC5195 paraprobiotics through microbiome modulation and safety assessment via genomic characterization and in vitro analysis.
PMID
40836070
スタディーの内容
アトピー性皮膚炎を誘導したマウスにLactiplantibacillus plantarum LRCC5195由来パラプロバイオティクスを経口投与し、腸内細菌叢、免疫応答、皮膚症状と安全性を評価した。
アブストの内容
LP5195由来パラプロバイオティクスを8週間投与したマウスでは、腸内細菌の多様性・量や短鎖脂肪酸に変化が生じ、これらの変化と関連して腸や皮膚でのTreg/Th2関連遺伝子発現が低下、浮腫や紅斑の改善とヒスタミン放出抑制などが観察された。安全性はゲノム解析とin vitro評価で検討されており、ADの治療候補としての可能性が示唆されるが、因果関係やヒトでの有効性・安全性は未検証で注意を要する。
選ばれた理由
論文は、乳酸植物乳杆菌LRCC5195(LP5195-P)のプロバイオティクスがアトピー性皮膚炎の症状を改善し、腸内微生物群の構成を変化させるという結果を示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactiplantibacillus
lactiplantibacillus plantarum
Multi-Omics Profiling of the 42-Day Infant Gut as a Pilot Predictor of Atopic Dermatitis at One Year: A Birth Cohort Study in China.
PMID
40860937
スタディーの内容
生後42日の乳児腸内微生物と代謝物を解析し、1歳時のアトピー性皮膚炎発症との関連を探索した前向き出生コホート(北京、n=18)。
アブストの内容
生後42日時点の腸内解析で、全体の微生物多様性は類似だったがAD群でStaphylococcusが減少し、リノール酸やコリンリン酸が低値だった。BifidobacteriumやLactobacillusは脂質・アミノ酸関連代謝物と強く相関し、代謝経路の富化が示唆された。これらは将来のADリスクの候補マーカーを示すが、小規模で観察研究のため追加検証が必要。
選ばれた理由
論文は42日齢の嬰児の腸内微生物群とアトピー性皮膚炎との関連を示しており、皮膚炎症とアトピー性皮膚炎の予測因子としての腸内微生物群の役割を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactobacillus, staphylococcus
Maternal Faecalibacterium pathobionts and low-fiber diets synergize to impact offspring health: implications for atopic dermatitis.
PMID
40877979
スタディーの内容
母マウスのFaecalibacterium病原性亜種と低繊維食が子マウスの健康に及ぼす影響をマウスで検証した研究。
アブストの内容
母マウスにFaecalibacteriumの病原性亜種を与えると母の腸内細菌叢と健康が変化し、子に全身性炎症や皮膚障害・脱毛が生じた。母の低繊維食はこれらを顕著に悪化させ、低繊維のみでは症状は軽く、善玉株A2-165投与でさらに症状が軽減された。ヒトへの直接的な適用は慎重な解釈が必要。
選ばれた理由
論文は子宮内での腸内細菌の影響を示し、その結果として皮膚炎症やアトピー性皮炎が亢進することを説明しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
faecalibacterium
Associations between dietary patterns, gut microbiome diversity, and itch severity in preschool aged children with atopic dermatitis: A cross-sectional study.
PMID
40960322
スタディーの内容
韓国の3–6歳幼児(AD24名、健常51名)を対象に、食事パターンと腸内細菌叢、アトピー性皮膚炎の重症度を16Sで横断的に調べた。
アブストの内容
加工食品・おやつ中心の食事をとるAD児ではビタミンC摂取低下とDorea・Anaerostipes増加がみられ、これらは睡眠障害を伴う掻痒や日中掻痒、EASI/SCORAD上昇、QOL低下と関連した。関連は示されたが横断研究のため因果関係は確定できない。
選ばれた理由
論文は、幼児のアトピー性皮膚炎と腸内細菌群との関連を示しており、皮膚炎症とアトピー性皮膚炎の 重症度が腸内細菌群によって影響を受けていることを支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
anaerostipes, dorea
PSORI-CM02 Restores Epidermal Differentiation in Psoriasis via the Gut Microbiota-Sphingolipid Axis.
PMID
41235136
スタディーの内容
乾癬に対し、PSORI-CM02が腸内細菌とスフィンゴ脂質を介して表皮分化を回復するかを、患者角化細胞解析・IMQマウス・マルチオミクス・糞便移植で検証した。
アブストの内容
患者角化細胞のトランスクリプトミクスとIMQマウス実験、皮膚・リンパ節・腸のマルチオミクス解析により、PSORI-CM02は腸内細菌叢を変化させつつ組織中のセラミド、S1P、C1P、スフィンゴミエリンを低下させ、Flg・Krt10・Krt14などの表皮分化マーカーを回復、PASIや脾指数を改善した。さらにPSORI-CM02由来の微生物群は糞便移植で治療効果を再現した。これらはマウスモデルや解析結果に基づくため、ヒトでの臨床的有効性は追加検証が必要である。
選ばれた理由
論文は皮膚炎症と乾癬の関連性を示し、腸内細菌群が皮膚の分化に影響を与えることを証明しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
acetobacter, bacteroides, bifidobacterium, turicibacter
Immunomodulatory and anti-inflammatory effects of agave fructans in atopic dermatitis: gut microbiota and short-chain fatty acid implication.
PMID
41409292
スタディーの内容
アガベ由来フルクタンを経口投与し、DNCBで誘導したラットのアトピー様皮膚炎に対する炎症・免疫・腸内細菌・短鎖脂肪酸への影響を検討。
アブストの内容
アガベフルクタンはラットADモデルで、一部用量で耳腫脹やNF-κB経路を抑制し、血清IgE正常化、肥満細胞・好酸球減少、表皮肥厚改善を示した。掻痒行動は変わらず、皮膚の黄色ブドウ球菌減少や表皮ブドウ球菌回復とともに、腸内でビフィドバクテリウム増加や短鎖脂肪酸変化を誘導。用量により非線形の微生物・代謝調整を伴う免疫制御的効果が示唆された。
選ばれた理由
論文は腸内細菌叢と皮膚炎症の関連性を示しており、アトピー性皮膚炎(AD)モデルでの実験結果が報告されています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactobacillus, staphylococcus
staphylococcus aureus, staphylococcus epidermidis
Butyrylated Smilax glabra starch relieves atopic dermatitis through gut-skin axis modulation via colon-targeted delivery.
PMID
41477354
スタディーの内容
コロン標的ブチレート供与体(BSGS)が腸–皮膚軸を介して、試験管発酵とアトピー性皮膚炎マウスで効果を示すかを検討した
アブストの内容
BSGSは消化に強く大腸でのブチレート放出を想定し、試験管発酵で短鎖脂肪酸(特にブチレート)を増加させた。ADマウスでは皮膚炎の軽減、血中炎症性サイトカインの低下、腸バリア回復、腸内細菌叢の組成変化(BacteroidesやPrevotellaceae増、Alistipes等減)を示し、ブチレート放出とNF-κB経路抑制(p65/IκBαのリン酸化低下)と関連していた。ただしヒトでの有効性や用量・安全性は示されていない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌叢と皮膚炎症、アトピー性皮膚炎との関連を直接示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, bacteroides
Washed microbiota transplantation relieves atopic dermatitis via gut-skin microbiome rebalancing.
PMID
41521300
スタディーの内容
中等度〜重度アトピー性皮膚炎患者23例でWMTの臨床効果と腸・皮膚微生物変化を前後比較した。
アブストの内容
23例での報告では、WMTは58回中5.2%の軽微な有害事象で耐容性良好とされ、SCORAD・EASI・DLQI・掻痒スコアが有意に改善した。好塩基球は減少し他の血液学的指標やサイトカインは概ね安定。腸ではMicrobiome Health Index改善と短鎖脂肪酸産生菌の増加、皮膚ではブドウ球菌優位からAcinetobacterやPerlucidibaca等の増加へ変化し、これらの微生物変化は臨床重症度や全身炎症と逆相関した。
選ばれた理由
論文のアブストラクトは、腸内細菌群と皮膚微生物群が同時に変化し、アトピー性皮炎の症状を改善することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
acinetobacter, coprococcus, eubacterium, perlucidibaca, staphylococcus
eubacterium coprostanoligenes
Oral administration of Lacticaseibacillus rhamnosus HM126 alleviates DNFB-induced atopic dermatitis in BALB/c mice by modulating immunity, gut microbiota, and metabolites.
PMID
41532096
スタディーの内容
DNFBで誘導したマウスのアトピー様皮膚炎に、ヒト母乳由来L. rhamnosus HM126を経口投与して免疫・腸内細菌叢・糞便代謝物への影響を調べた。
アブストの内容
高用量のHM126は掻痒頻度を低下させ、低用量で血清IgEを減少させた。IFN-γ/IL-4比が上昇しType1/Type2の均衡に寄与しつつ、ACE・Chao1などの腸内多様性指標を低下させて腸内構成と糞便代謝物(例:アジアチン酸やフィトスフィンゴシンなど)を変化させ、マウスのAD改善を示唆した。ただし機序の確定やヒトへの適用は未検証。
選ばれた理由
論文は、乳酸桿菌HM126がアトピー性皮膚炎の小鼠モデルで腸内微生物群と免疫系を調節し、皮膚炎症を軽減することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lacticaseibacillus
lacticaseibacillus rhamnosus
Integrative multi-omics analysis reveals gut-skin axis mechanisms and novel therapeutic target GALE in atopic dermatitis.
PMID
41556698
スタディーの内容
アトピー性皮膚炎患者の皮膚single‑cell解析と腸内微生物関連遺伝子を統合して腸—皮膚軸と治療標的を調べた研究
アブストの内容
AD(皮膚biopsy:患者5例、健常4例)のsingle‑cell解析で角化細胞の多様化と免疫細胞間通信の増加を確認。腸内微生物代謝産物関連遺伝子と皮膚病理の交差からGALEら7遺伝子を同定し、Eubacterium eligens群がビタミン前駆体経路を介して全身免疫に影響すると示唆。分子ドッキングでメトトレキサートはGALEに高い親和性(-10.4 kcal/mol)を示し、分子動力学で結合安定性が支持された。ただし症例数は少なく、ドッキングやMDは計算予測であり、細胞内での機能的・臨床的検証は示されていない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌とアトピー性皮膚炎との因果関係を示し、ビタミン前駆体介导の免疫反応制御に関与するGALEという新たな治療標的を特定しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
eubacterium
Alterations of the Gut Microbiome in Psoriasis before and after Treated with Secukinumab.
PMID
41585816
スタディーの内容
中等症〜重症尋常性乾癬患者でセクキヌマブ投与の臨床効果と24週前後の腸内細菌 叢変化を糞便全長シーケンスで比較調査。
アブストの内容
24週のセクキヌマブ投与でPASI等の臨床指標は有意に改善した。腸内細菌叢の多様性・構成も変化し、AgathobacterやAnaerobutyricumが増え、BacteroidesやPhocaeicolaが減少した。皮膚症状の改善に比べ腸内変化は緩やかで、長期追跡やメカニズム解明が必要とされる。安全性の詳細は摘要に記載がない。
選ばれた理由
論文のアブストラクトは、腸内細菌群がセクキンウマブ治療後の皮膚炎症とプラクティックパсорイシスの症状に影響を与えることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
agathobacter, anaerobutyricum, bacteroides, phocaeicola
Bifidobacterium Breve Yang08 Alleviates Atopic Dermatitis By Enriching Akkermansia Muciniphila and Inhibiting Neutrophil Extracellular Traps Formation In Mice.
PMID
41655253
スタディーの内容
ヒト由来Bifidobacterium breve Yang08が、腸内細菌を介してMC903誘発マウスのアトピー様皮膚炎へ与える影響を検討した。
アブストの内容
Yang08(生菌)は腸内を改変してMC903マウスの耳腫脹・表皮肥厚・肥満細胞浸潤を改善した。抗生物質で効果は消え、Yang08投与マウスの糞移植で保護が移転。Yang08はAkkermansia muciniphilaを増やし、皮膚での好中球浸潤とNET(ニュートロフィル外網)沈着を低下させ、ex vivoでのNET形成能も抑制した。ヒトではB. breve減少の観察があるが、臨床的検証は必要。
選ばれた理由
論文はAD患者の腸内細菌叢の変化とアトピー性皮膚炎の改善との関連を示しており、この点で仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
akkermansia, bifidobacterium
akkermansia muciniphila, bifidobacterium breve
Synbiotic Combination of Lactococcus lactis LB1022 and Fructo-Oligosaccharides Mitigates the Atopic March by Modulating the Microbiota-Gut-Skin-Lung Axis.
PMID
41668505
スタディーの内容
卵白(OVA)で感作した雌マウスにFOSとLactococcus lactis LB1022のシンバイオティクスを8週間投与し、皮膚→気道のアトピー進行を評価
アブストの内容
FOSとL. lactis LB1022の併用シンバイオティクスは、OVA感作マウスで皮膚病変と気道炎症、Th2優位のサイトカインや血中IgE/IgG1を顕著に抑制した。腸内でSCFA産生菌(LactobacillusやBifidobacterium等)を増やし糞中SCFAを上昇させ、免疫反応の改善と関連していた。ただしマウスモデルでの関連観察であり、人での有効性や因果は未確定である。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌群の変化が皮膚炎症とアトピー性 dermatitis(AD)や乾癬などの皮膚疾患との関連を示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactobacillus, lactococcus
lactococcus lactis
Diet-induced dampness-heat psoriasis is characterized by reduced Lactobacillus and accumulation of deoxycholic acid.
PMID
41847438
スタディーの内容
刺激性食品で湿熱を誘導したマウスにおいて、IMQで乾癬様皮膚炎を作製し腸内細菌叢と代謝(胆汁酸)変化を解析した。
アブストの内容
湿熱モデルはIMQ誘発の乾癬様症状を悪化させ、腸内細菌叢に乱れを生じた。LactobacillusとBacteroidesが減少し、血清・糞便で胆汁酸代謝異常、血中デオキシコール酸と肝の総胆汁酸・脂肪蓄積が増加した。肝でFXR低下・CYP7A1増加も報告され、これら変化が病態と関連する可能性が示唆されるが因果関係は不明。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌群の構成が皮膚炎症と乾癬を含む一般的な皮膚病状に影響を与えるという仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, lactobacillus
Gut and skin microbial dysbiosis correlate with systemic inflammation and pruritus in immunological non-responders.
PMID
41994290
スタディーの内容
HIV陽性で免疫回復不全(INR)の人33名を対象に、掻痒の有無で腸・皮膚マイクロバイオームと全身炎症(16Sとサイトカイン)を比較した研究
アブストの内容
掻痒を示すINRのPLWHは皮膚で微生物種の豊富さが増えBacillusが減少、腸では多様性が低下していた。血中の炎症性サイトカインIL‑1βは腸のVeillonellaと正相関を示した。観察研究のため因果は示されず、小規模かつINRに限定される点に注意が必要。
選ばれた理由
論文は皮膚と腸の微生物群の異常が免疫非応答者における痒みや全身炎症と関連していることを示しており、これは提案された仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacillus, veillonella
Intestinal dysbiosis exacerbates skin inflammation via microbial metabolite-driven Th2 cell differentiation.
PMID
41997160
スタディーの内容
腸上皮のTLR4欠損が腸内細菌叢と微生物代謝物を介してアトピー性皮膚炎を悪化させる仕組みを、マウス実験と患者データで検討した。
アブストの内容
腸上皮TLR4欠損は腸内フローラを変化させ、Akkermansia減少とCutC陽性菌増加により腸内でコリン→トリメチルアミン転換が亢進し、血中TMAOが上昇した。マウスではTMAOがPPP5を介してPPARγの脱リン酸化を促しTh2分化を高め、皮膚炎を増悪させた。ヒトではAD患者の血中TMAOが重症度やIgEと相関し、食事性コリン高摂取がADリスクと関連したが、ヒトでの因果関係は明確でない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群の異常が皮膚炎症を引き起こし、アトピー性皮炎の発症に関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
akkermansia
akkermansia muciniphila
Schleiferilactobacillus harbinensis JNDM Postbiotics Alleviate Atopic Dermatitis with Concurrent Changes in Gut Microbiota and Fecal SCFAs.
PMID
42075309
スタディーの内容
DNFB誘導アトピー性皮膚炎マウスに外用したS. harbinensis由来CFSと溶解物の効果を評価
アブストの内容
外用のS. harbinensis由来CFSと溶解物は、マウスのAD様症状や表皮肥厚を軽減しフィラグリン発現を回復。Th2優位の炎症性サイトカインや血清IgE・IFN-γを抑制し、溶解物は肥満細胞浸潤抑制と脾指数低下でより全身効果が強かった。腸内でAlistipes回復とOdoribacter増加抑制を伴い、溶解物は糞便中酪酸を約4倍に増加させ、これらと皮膚バリアの正の関連が示された。ヒトでの検証は必要。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌群の構成変化がアトピー性皮膚炎の炎症と症状に影響を及ぼすことを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, odoribacter, schleiferilactobacillus
schleiferilactobacillus harbinensis
Sanyin decoction alleviates psoriasis by reshaping gut microbiota and modulating the gut-spleen-skin axis.
PMID
42078522
スタディーの内容
イミキモドで誘導した乾癬様マウスに経口でSanyin decoction(SYD)を投与し、皮膚病変、腸内細菌叢、短鎖脂肪酸、脾臓と皮膚の遺伝子発現を解析した。
アブストの内容
SYDは乾癬様マウスの皮膚病変と病変スコアを改善し、腸内で短鎖脂肪酸産生菌(g__Lachnospiraceae, g__Rikenella, g__Muribaculum)が増え、糞中酢酸が上昇した。脾臓ではIL‑4発現と制御性T細胞が増加し血中IL‑4も上昇。皮膚ではIL‑17経路が抑制され角化細胞分化関連経路が活性化した。これらは関連を示す所見であり、因果やヒトへの一般化は未検証である。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌群の構成が皮膚炎症と乾癬などの皮膚病状に影響を及ぼすことを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
muribaculum, rikenella
Therapeutic Potential of Specific Lacticaseibacillus rhamnosus Strains for DNCB-Induced Atopic Dermatitis in Mice.
PMID
42123937
スタディーの内容
DNCB誘発マウスのアトピー性皮膚炎モデルで、3株のLacticaseibacillus rhamnosusを経口投与し治療効果を比較検討した。
アブストの内容
MG-A054は皮膚炎と掻痒を最も効果的に軽減し、血清IgE・IL-4を低下させ、表皮肥厚や好酸球・肥満細胞の浸潤を抑制した。in vitroでヒアルロニダーゼ活性や肥満細胞脱顆粒の抑制、16S解析での腸内細菌叢再構築が示唆され、腸―皮膚軸を介した作用機序の可能性が示された。ただし全て前臨床(マウス・in vitro)であり、因果関係やヒトへの適用は未確定である。
選ばれた理由
論文はマウスモデルでの研究結果を示し、特定の乳酸菌株が皮膚炎症とアトピー性皮炎に効果的なことを証明しています。これは腸内細菌群と皮膚間の軸を通じて達成され、皮膚炎症とアトピー性皮炎との関連を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lacticaseibacillus
lacticaseibacillus rhamnosus
High-salt diet promotes atopic dermatitis by partially enhancing intestinal SGK1/ENaC signaling and destroying gut Lactobacillus-maintained systemic type 1 interferon.
PMID
42312026
スタディーの内容
高塩食がマウスのアトピー性皮膚炎、全身IFN1、腸内細菌、腸上皮SGK1/ENaC、皮膚ナトリウムに与える影響を調べた。
アブストの内容
高塩食はマウスのADを悪化させ、血清IgEやIL-4/IL-13を増やし、血清IFN1、腸ZO-1、腸内Lactobacillusを減少させた。腸でのSGK1活性化とENaC上昇に伴い皮膚ナトリウムが増え、Lactobacillus投与は症状といくつかの指標を改善したが、その改善はIFN受容体、pDC、DCのSTING依存性を示した。臨床への応用は不明。
選ばれた理由
論文は高塩分食事が腸内細菌叢を変化させ、アトピー性皮膚炎の炎症と関連付けられています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Non-invasive detection of pediatric atopic dermatitis based on fecal microbiota and metabolite profiles: a diagnostic approach.
PMID
42327796
スタディーの内容
軽〜中等度小児アトピーと健常児の便微生物・代謝物を比較し診断バイオマーカーを探索
アブストの内容
軽〜中等度小児ADは腸内微生物の多様性増加と組成変化(Bacteroidota↑、Actinomycetota↓、Bifidobacterium↓、特定Bacteroides種↑)および脂質・核酸代謝の変動が観察された。複合バイオマーカーは探索的に高い診断性能を示したが、単施設・横断研究のため因果は不明で外部検証が必要。
選ばれた理由
論文は子供のアトピー性皮膚炎と腸内微生物群の構成変化との関連を直接示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, bifidobacterium, klebsiella, parabacteroides, ruminococcus
High-fat diet exacerbates atopic dermatitis through alterations in the gut microbiome.
PMID
41192778
スタディーの内容
高脂肪食がア トピー様皮膚炎に与える影響を、NC/NgaマウスのDNCB誘導ADモデルで腸内細菌変化・糞便移植・酢酸投与を用いて調べた。
アブストの内容
マウスのADモデルで高脂肪食は皮膚の炎症マーカー(Tnfa等)やAD関連因子(Il4等)を増強し、Bacteroides acidifaciensやParabacteroides distasonisの減少と盲腸内の酢酸・プロピオン酸・酪酸低下を伴った。糞便移植で腸内細菌変化と症状悪化の関連が示され、酢酸投与で炎症指標と症状悪化が軽減した。いずれもマウス実験でヒトへの一般化は慎重を要する。
選ばれた理由
論文は短鎖脂肪酸(SCFA)の生成に関与する腸内細菌の減少とアトピー性皮膚炎の症状悪化との関連を示しており、これは仮説に直接 一致しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, parabacteroides
bacteroides acidifaciens, parabacteroides distasonis
Immunomodulatory and anti-inflammatory effects of agave fructans in atopic dermatitis: gut microbiota and short-chain fatty acid implication.
PMID
41409292
スタディーの内容
アガベ由来フルクタンを経口投与し、DNCBで誘導したラットのアトピー様皮膚炎に対する炎症・免疫・腸内細菌・短鎖脂肪酸への影響を検討。
アブストの内容
アガベフルクタンはラットADモデルで、一部用量で耳腫脹やNF-κB経路を抑制し、血清IgE正常化、肥満細胞・好酸球減少、表皮肥厚改善を示した。掻痒行動は変わらず、皮膚の黄色ブドウ球菌減少や表皮ブドウ球菌回復とともに、腸内でビフィドバクテリウム増加や短鎖脂肪酸変化を誘導。用量により非線形の微 生物・代謝調整を伴う免疫制御的効果が示唆された。
選ばれた理由
論文は腸内細菌叢と短鎖脂肪酸の関与を示し、これらの因子がアトピー性皮膚炎の炎症と免疫機能に影響を与えることを明らかにしています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactobacillus, staphylococcus
staphylococcus aureus, staphylococcus epidermidis
Butyrylated Smilax glabra starch relieves atopic dermatitis through gut-skin axis modulation via colon-targeted delivery.
PMID
41477354
スタディーの内容
コロン標的ブチレート供与体(BSGS)が腸–皮膚軸を介して、試験管発酵とアトピー性皮膚炎マウスで効果を示すかを検討した
アブストの内容
BSGSは消化に強く大腸でのブチレート放出を想定し、試験管発酵で短鎖脂肪酸(特にブチレート)を増加させた。ADマウスでは皮膚炎の軽減、血中炎症性サイトカインの低下、腸バリア回復、腸内細菌叢の組成変化(BacteroidesやPrevotellaceae増、Alistipes等減)を示し、ブチレート放出とNF-κB経路抑制(p65/IκBαのリン酸化低下)と関連していた。ただしヒトでの有効性や用量・安全性は示されていない。
選ばれた理由
論文は短鎖脂肪酸(特にブテрат)が腸内細菌叢を介して皮膚に影響を与えることを示しており、これは仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, bacteroides
Washed microbiota transplantation relieves atopic dermatitis via gut-skin microbiome rebalancing.
PMID
41521300
スタディーの内容
中等度〜重度アトピー性皮膚炎患者23例でWMTの臨床効果と腸・皮膚微生物変化を前後比較した。
アブストの内容
23例での報告では、WMTは58回中5.2%の軽微な有害事象で耐容性良好とされ、SCORAD・EASI・DLQI・掻痒スコアが有意に改善した。好塩基球は減少し他の血液学的指標やサイトカインは概ね安定。腸ではMicrobiome Health Index改善と短鎖脂肪酸産生菌の増加、皮膚ではブドウ球菌優位からAcinetobacterやPerlucidibaca等の増加へ変化し、これらの微生物変化は臨床重症度や全身炎症と逆相関した。
選ばれた理由
論文は短鎖脂肪酸を含む腸内細菌群が皮膚バリア機能と表皮の稳態に影響を与えるという仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
acinetobacter, coprococcus, eubacterium, perlucidibaca, staphylococcus
eubacterium coprostanoligenes
Schleiferilactobacillus harbinensis JNDM Postbiotics Alleviate Atopic Dermatitis with Concurrent Changes in Gut Microbiota and Fecal SCFAs.
PMID
42075309
スタディーの内容
DNFB誘導アトピー性皮膚炎マウスに外用したS. harbinensis由来CFSと溶解物の効果を評価
アブストの内容
外用のS. harbinensis由来CFSと溶解物は、マウスのAD様症状や表皮肥厚を軽減しフィラグリン発現を回復。Th2優位の炎症性サイトカインや血清IgE・IFN-γを抑制し、溶解物は肥満細胞浸潤抑制と脾指数低下でより全身効果が強かった。腸内でAlistipes回復とOdoribacter増加抑制を伴い、溶解物は糞便中酪酸を約4倍に増加させ、これらと皮膚バリアの正の関連が示された。ヒトでの検証は必要。
選ばれた理由
論文は短鎖脂肪酸(SCFAs)の濃度が上昇し、これが皮膚バリア機能に影響を与えるという仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係す る細菌(種レベル)
alistipes, odoribacter, schleiferilactobacillus
schleiferilactobacillus harbinensis
Sanyin decoction alleviates psoriasis by reshaping gut microbiota and modulating the gut-spleen-skin axis.
PMID
42078522
スタディーの内容
イミキモドで誘導した乾癬様マウスに経口でSanyin decoction(SYD)を投与し、皮膚病変、腸内細菌叢、短鎖脂肪酸、脾臓と皮膚の遺伝子発現を解析した。
アブストの内容
SYDは乾癬様マウスの皮膚病変と病変スコアを改善し、腸内で短鎖脂肪酸産生菌(g__Lachnospiraceae, g__Rikenella, g__Muribaculum)が増え、糞中酢酸が上昇した。脾臓ではIL‑4発現と制御性T細胞が増加し血中IL‑4も上昇。皮膚ではIL‑17経路が抑制され角化細胞分化関連経路が活性化した。これらは関連を示す所見であり、因果やヒトへの一般化は未検証である。
選ばれた理由
論文は短鎖脂肪酸(SCFA)を含む腸内細菌のメタボロ ームが皮膚障壁機能と表皮ホメオスタシスに影響を与えるという仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
muribaculum, rikenella
Non-invasive detection of pediatric atopic dermatitis based on fecal microbiota and metabolite profiles: a diagnostic approach.
PMID
42327796
スタディーの内容
軽〜中等度小児アトピーと健常児の便微生物・代謝物を比較し診断バイオマーカーを探索
アブストの内容
軽〜中等度小児ADは腸内微生物の多様性増加と組成変化(Bacteroidota↑、Actinomycetota↓、Bifidobacterium↓、特定Bacteroides種↑)および脂質・核酸代謝の変動が観察された。複合バイオマーカーは探索的に高い診断性能を示したが、単施設・横断研究のため因果は不明で外部検証が必要。
選ばれた理由
論文は腸内細菌とそのメタボリームがアトピー性皮膚炎の発症に関与しており、短鎖脂肪酸などの微生物メタボリームが皮膚バリア機能や表皮の稳態に影響を与える可能性を示唆しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, bifidobacterium, klebsiella, parabacteroides, ruminococcus
Extracellular vesicles of Limosilactobacillus fermentum SLAM216 ameliorate skin symptoms of atopic dermatitis by regulating gut microbiome on serotonin metabolism.
PMID
40028723
スタディーの内容
Limosilactobacillus fermentum SLAM216由来の細胞外小胞(LF216EV)が、培養細胞とマウスのアトピー様皮膚症状や腸内環境に与える影響を解析した。
アブストの内容
LF216EVは脂質や代謝物を含み、TNFα/IFNγ誘導の細胞モデルで免疫関連遺伝子発現を変化させ、DNCB誘導マウスの発赤・乾燥・掻痒行動や表皮肥厚・肥満細胞浸潤を軽減しました。皮膚・腸でセロトニン関連遺伝子や血清セロトニンが増加し、腸内細菌組成の変化と相関が示されました。ただしヒトでの確認や因果の確定はされていません。
選ばれた理由
論文は、Limosilactobacillus fermentum SLAM216の外分泌小体が腸内微生物群を介してセロトニン合成を促進し、アトピー性皮膚炎の症状を緩和することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
desulfovibrio, limosilactobacillus
limosilactobacillus fermentum
Atopic dermatitis-alleviating effects of lactiplantibacillus plantarum LRCC5195 paraprobiotics through microbiome modulation and safety assessment via genomic characterization and in vitro analysis.
PMID
40836070
スタディーの内容
アトピー性皮膚炎を誘導したマウスにLactiplantibacillus plantarum LRCC5195由来パラプロバイオティクスを経口投与し、腸内細菌叢、免疫応答、皮膚症状と安全性を評価した。
アブストの内容
LP5195由来パラプロバイオティクスを8週間投与したマウスでは、腸内細菌の多様性・量や短鎖脂肪酸に変化が生じ、これらの変化と関連して腸や皮膚でのTreg/Th2関連遺伝子発現が低下、浮腫や紅斑の改善とヒスタミン放出抑制などが観察された。安全性はゲノム解析とin vitro評価で検討されており、ADの治療候補としての可能性が示唆されるが、因果関係やヒトでの有効性・安全性は未検証で注意を要する。
選ばれた理由
論文は、乳酸植物乳杆菌LRCC5195(LP5195-P)のパラプロバイオティクスがアトピー性皮膚炎の症状を改善し、腸内微生物群の構造と免疫調節に影響を与えることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactiplantibacillus
lactiplantibacillus plantarum
Associations between dietary patterns, gut microbiome diversity, and itch severity in preschool aged children with atopic dermatitis: A cross-sectional study.
PMID
40960322
スタディーの内容
韓国の3–6歳幼児(AD24名、健常51名)を対象に、食事パターンと腸内細菌叢、アトピー性皮膚炎の重症度を16Sで横断的に調べた。
アブストの内容
加工食品・おやつ中心の食事をとるAD児ではビタミンC摂取低下とDorea・Anaerostipes増加がみられ、これらは睡眠障害を伴う掻痒や日中掻痒、EASI/SCORAD上昇、QOL低下と関連した。関連は示されたが横断研究のため因果関係は確定できない。
選ばれた理由
論文は、特定の食事パターンがアトピー性皮膚炎の症状と関連していることを示しており、これは腸内細菌群を介して皮膚状態に影響を与える可能性がある。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
anaerostipes, dorea
Imaging and Microorganism Analyses of the Effects of Oral Bifidobacterium breve Intake on Facial Skin in Females: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study.
PMID
41010502
スタディーの内容
経口ビフィズス菌(B. breve M-16V)を12週間摂取させ、成人女性の顔画像評価と皮膚・腸微生物叢への影響を二重盲検プラセボ対照で調べた
アブストの内容
12週間のB. breve摂取群では、プラセボ群に比べ顔の茶色斑スコアが4・8週で低下し、毛穴スコアは4・8・12週で群内に改善が観察された。腸内ではBlautiaが増加し、有害事象の頻度に両群差はなかった。総合VISIAスコアはプラセボで8週に悪化したが、B. breve群では悪化が見られなかった。
選ばれた理由
論文は、口腔内ビフィドバクテリウムの摂取が女性の顔の肌状態に影響を及ぼすことを示しており、これは腸内微生物群と皮膚間の関連性を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, blautia
bifidobacterium breve
The Chinese herbal formular Kang Shuai Lao Pian enhances health status for skin, adipose-derived stem cells, intestinal microbes and metabolites in naturally senescent mice.
PMID
41161627
スタディーの内容
自然老化マウスにKSLPを経口投与し、皮膚・脂肪由来幹細胞・腸内細菌・代謝の変化を評価した研究です。
アブストの内容
自然老化マウスにKSLPを8週間経口投与すると、皮膚構造や真皮コラーゲン密度が改善し、ドーパミン等の神経伝達物質が正常化、ADSCの骨・脂肪分化能が向上しました。腸内細菌組成と57 種の代謝物も変動し、特定菌種と代謝物の相関が示されました。ただし因果関係やヒトへの適用には、活性成分の同定と追加のin vivo検証が必要です。
選ばれた理由
論文は、KSLPが齢化したマウスの腸内細菌叢を改善し、特定のメタボロミクス変化を引き起こすことを示しています。これらの結果は、腸内細菌叢の modulation と皮膚表型の変化との関連性を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
helicobacter, ileibacterium
High-fat diet exacerbates atopic dermatitis through alterations in the gut microbiome.
PMID
41192778
スタディーの内容
高脂肪食がアトピー様皮膚炎に与える影響を、NC/NgaマウスのDNCB誘導ADモデルで腸内細菌変化・糞便移植・酢酸投与を用いて調べた。
アブストの内容
マウスのADモデルで高脂肪食は皮膚の炎症マーカー(Tnfa等)やAD関連因子(Il4等)を増強し、Bacteroides acidifaciensやParabacteroides distasonisの減少と盲腸内の酢酸・プロピオン酸・酪酸低下を伴った。糞便移植で腸内細菌変化と症状悪化の関連が示され、酢酸投与で炎症指標と症状悪化が軽減した。いずれもマウス実験でヒトへの一般化は慎重を要する。
選ばれた理由
論文は高脂肪食がアトピー性皮膚炎の症状を悪化させ、これは腸内細菌叢と短鎖脂肪酸レベルの変化に関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, parabacteroides
bacteroides acidifaciens, parabacteroides distasonis
Evaluating the Adjuvant Therapeutic Effects of Probiotic Strains Lactococcus cremoris and Lacticaseibacillus paracasei on Canine Atopic Dermatitis and Their Impact on the Gut and Skin Microbiome.
PMID
41227429
スタディーの内容
犬のアトピー性皮膚炎に対しL. cremoris MP01とL. paracasei MP02の複合プロバイオティクスを60日間投与し、臨床と腸・皮膚マイクロバイオームを単群で評価した。
アブストの内容
8頭を対象とした60日間の単群投与で、痒みや病変重症度は低下傾向を示し、血清IgEは有意に減少(p<0.05)。代表6頭の腸・皮膚微生物叢でErysipelotrichaceaeの有意減少や他の菌の減少傾向、短鎖脂肪酸増加傾向が見られ、PICRUSt解析は免疫関連経路の関与を示唆した。対照群のない小規模試験のため、効果の因果関係や臨床的意義は追加検証が必要。
選ばれた理由
論文は犬のアトピー性皮膚炎に対するプロバイオティクス治療効果を調査し、腸と皮膚の微生物群の変化も観察した。これは皮膚表型や症状の改善と関連している可能性がある。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
escherichia, lacticaseibacillus, lactococcus, romboutsia, shigella
lacticaseibacillus paracasei, lactococcus cremoris, shigella flexneri
PSORI-CM02 Restores Epidermal Differentiation in Psoriasis via the Gut Microbiota-Sphingolipid Axis.
PMID
41235136
スタディーの内容
乾癬に対し、PSORI-CM02が腸内細菌とスフィンゴ脂質を介して表皮分化を回復するかを、患者角化細胞解析・IMQマウス・マルチオミクス・糞便移植で検証した。
アブストの内容
患者角化細胞のトランスクリプトミクスとIMQマウス実験、皮膚・リンパ節・腸のマルチオミクス解析により、PSORI-CM02は腸内細菌叢を変化させつつ組織中のセラミド、S1P、C1P、スフィンゴミエリンを低下させ、Flg・Krt10・Krt14などの表皮分化マーカーを回復、PASIや脾指数を改善した。さらにPSORI-CM02由来の微生物群は糞便移植で治療効果を再現した。これらはマウスモデルや解析結果に基づくため、ヒトでの臨床的有効性は追加検証が必要である。
選ばれた理由
論文はPsoriasisの治療に寄与するPSORI-CM02が腸内細菌と鞘脂代謝を正常化することで皮膚表型を改善することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
acetobacter, bacteroides, bifidobacterium, turicibacter
Gut microbiota signature in a cohort of Chinese patients with rosacea.
PMID
41332906
スタディーの内容
北京在住の酒さ患者8名と年齢・性別一致の健常対照8名の腸内細菌叢をメタゲノム解析で比較した研究。
アブストの内容
酒さ群は不安・生活の質スコアが高く、腸内でTuricibacter、Ruminococcus、Streptococcusなどが増え、複数のClostridiumやButyrivibrio、Roseburiaなどが減少していた。GemmigerやClostridium_sp._CAG:299の臨床スコアとの相関や、KO05034/KO04024/KO00920経路の活性化が報告される。観察研究のため因果関係は示せず、結果は仮説的解釈に留まる。
選ばれた理由
論文のアブストラクトは、玫瑰痤疮患者の腸内細菌群が正常コントロールグループと異なる点を明らかにし、これらの微生物の変化が炎症性皮膚疾患の発症メカニズムに関与すると示唆しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, butyrivibrio, clostridium, gemmiger, roseburia, ruminococcus, streptococcus, turicibacter
streptococcus gordonii, streptococcus infantarius, streptococcus salivarius, streptococcus vestibularis
Immunomodulatory and anti-inflammatory effects of agave fructans in atopic dermatitis: gut microbiota and short-chain fatty acid implication.
PMID
41409292
スタディーの内容
アガベ由来フルクタンを経口投与し、DNCBで誘導したラットのアトピー様皮膚炎に対する炎症・免疫・腸内細菌・短鎖脂肪酸への影響を検討。
アブストの内容
アガベフルクタンはラットADモデルで、一部用量で耳腫脹やNF-κB経路を抑制し、血清IgE正常化、肥満細胞・好酸球減少、表皮肥厚改善を示した。掻痒行動は変わらず、皮膚の黄色ブドウ球菌減少や表皮ブドウ球菌回復とともに、腸内でビフィドバクテリウム増加や短鎖脂肪酸変化を誘導。用量により非線形の微生物・代謝調整を伴う免疫制御的効果が示唆された。
選ばれた理由
論文は、アガベフクタンによる腸内微生物群の変化と皮膚炎症の改善が非線形の剂量応答関係で観察されることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactobacillus, staphylococcus
staphylococcus aureus, staphylococcus epidermidis
Butyrylated Smilax glabra starch relieves atopic dermatitis through gut-skin axis modulation via colon-targeted delivery.
PMID
41477354
スタディーの内容
コロン標的ブチレート供与体(BSGS)が腸–皮膚軸を介して、試験管発酵とアトピー性皮膚炎マウスで効果を示すかを検討した
アブストの内容
BSGSは消化に強く大腸でのブチレート放出を想定し、試験管発酵で短鎖脂肪酸(特にブチレート)を増加させた。ADマウスでは皮膚炎の軽減、血中炎症性サイトカインの低下、腸バリア回復、腸内細菌叢の組成変化(BacteroidesやPrevotellaceae増、Alistipes等減)を示し、ブチレート放出とNF-κB経路抑制(p65/IκBαのリン酸化低下)と関連していた。ただしヒトでの有効性や用量・安全性は示されていない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌叢の変化が皮膚状態に影響を及ぼすという仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, bacteroides
Washed microbiota transplantation relieves atopic dermatitis via gut-skin microbiome rebalancing.
PMID
41521300
スタディーの内容
中等度〜重度アトピー性皮膚炎患者23例でWMTの臨床効果と腸・皮膚微生物変化を前後比較した。
アブストの内容
23例での報告では、WMTは58回中5.2%の軽微な有害事象で耐容性良好とされ、SCORAD・EASI・DLQI・掻痒スコアが有意に改善した。好塩基球は減少し他の血液学 的指標やサイトカインは概ね安定。腸ではMicrobiome Health Index改善と短鎖脂肪酸産生菌の増加、皮膚ではブドウ球菌優位からAcinetobacterやPerlucidibaca等の増加へ変化し、これらの微生物変化は臨床重症度や全身炎症と逆相関した。
選ばれた理由
論文は、洗浄された微生体移植がアトピー性皮膚炎の症状を改善し、腸内と皮膚の微生物群構造を再調整することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
acinetobacter, coprococcus, eubacterium, perlucidibaca, staphylococcus
eubacterium coprostanoligenes
Oral administration of Lacticaseibacillus rhamnosus HM126 alleviates DNFB-induced atopic dermatitis in BALB/c mice by modulating immunity, gut microbiota, and metabolites.
PMID
41532096
スタディーの内容
DNFBで誘導したマウスのアトピー様皮膚炎に、ヒト母乳由来L. rhamnosus HM126を経口投与して免疫・腸内細菌叢・糞便代謝物への影響を調べた。
アブストの内容
高用量のHM126は掻痒頻度を低下させ、低用量で血清IgEを減少させた。IFN-γ/IL-4比が上昇しType1/Type2の均衡に寄与しつつ、ACE・Chao1などの腸内多様性指標を低下させて腸内構成と糞便代謝物(例:アジアチン酸やフィトスフィンゴシンなど)を変化させ、マウスのAD改善を示唆した。ただし機序の確定やヒトへの適用は未検証。
選ばれた理由
論文は、Lacticaseibacillus rhamnosus HM126がADの症状を改善し、腸内微生物群構造とメタボロミクスに影響を与えることを示しています。これは皮膚表型(特にアトピー性皮膚炎)に関連しているため、仮説を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lacticaseibacillus
lacticaseibacillus rhamnosus
Bifidobacterium Breve Yang08 Alleviates Atopic Dermatitis By Enriching Akkermansia Muciniphila and Inhibiting Neutrophil Extracellular Traps Formation In Mice.
PMID
41655253
スタディーの内容
ヒト由来Bifidobacterium breve Yang08が、腸内細菌を介してMC903誘発マウスのアトピー様皮膚炎へ与える影響を検討した。
アブストの内容
Yang08(生菌)は腸内を改変してMC903マウスの耳腫脹・表皮肥厚・肥満細胞浸潤を改善した。抗生物質で効果は消え、Yang08投与マウスの糞移植で保護が移転。Yang08はAkkermansia muciniphilaを増やし、皮膚での好中球浸潤とNET(ニュートロフィル外網)沈着を低下させ、ex vivoでのNET形成能も抑制した。ヒトではB. breve減少の観察がある が、臨床的検証は必要。
選ばれた理由
論文はBifidobacterium breve Yang08がアトピー性皮膚炎の症状を改善し、その効果はAkkermansia muciniphilaの増加と関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
akkermansia, bifidobacterium
akkermansia muciniphila, bifidobacterium breve
Synbiotic Combination of Lactococcus lactis LB1022 and Fructo-Oligosaccharides Mitigates the Atopic March by Modulating the Microbiota-Gut-Skin-Lung Axis.
PMID
41668505
スタディーの内容
卵白(OVA)で感作した雌マウスにFOSとLactococcus lactis LB1022のシンバイオティクスを8週間投与し、皮膚→気道のアトピー進行を評価
アブストの内容
FOSとL. lactis LB1022の併用シンバイオティクスは、OVA感作マウスで皮膚病変と気道炎症、Th2優位のサイトカインや血中IgE/IgG1を顕著に抑制した。腸内でSCFA産生菌(LactobacillusやBifidobacterium等)を増やし糞中SCFAを上昇させ、免疫反応の改善と関連していた。ただしマウスモデルでの関連観察であり、人での有効性や因果は未確定である。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌群の調節が皮膚表型や症状の severity に影響を与えるという仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactobacillus, lactococcus
lactococcus lactis
Diet-induced dampness-heat psoriasis is characterized by reduced Lactobacillus and accumulation of deoxycholic acid.
PMID
41847438
スタディーの内容
刺激性食品で湿熱を誘導したマウスにおいて、IMQで乾癬様皮膚炎を作製し腸内細菌叢と代謝(胆汁酸)変化を解析した。
アブストの内容
湿熱モデルはIMQ誘発の乾癬様症状を悪化させ、腸内細菌叢に乱れを生じた。LactobacillusとBacteroidesが減少し、血清・糞便で胆汁酸代謝異常、血中デオキシコール酸と肝の総胆汁酸・脂肪蓄積が増加した。肝でFXR低下・CYP7A1増加も報告され、これら変化が病態と関連する可能性が示唆されるが因果関係は不明。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌群の変化が皮膚症状に影響を及ぼすという仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, lactobacillus
Schleiferilactobacillus harbinensis JNDM Postbiotics Alleviate Atopic Dermatitis with Concurrent Changes in Gut Microbiota and Fecal SCFAs.
PMID
42075309
スタディーの内容
DNFB誘導アトピー性皮膚炎マウスに外用したS. harbinensis由来CFSと溶解物の効果を評価
アブストの内容
外用のS. harbinensis由来CFSと溶解物は、マウスのAD様症状や表皮肥厚を軽減しフィラグリン発現を回復。Th2優位の炎症性サイトカインや血清IgE・IFN-γを抑制し、溶解物は肥満細胞浸潤抑制と脾指数低下でより全身効果が強かった。腸内でAlistipes回復とOdoribacter増加抑制を伴い、溶解物は糞便中酪酸を約4倍に増加させ、これらと皮膚バリアの正の関連が示された。ヒトでの検証は必要。
選ばれた理由
論文は、S. harbinensis JNDMの後生物質がADを改善し、腸内微生物群と排泄SCFAsに影響を与えることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, odoribacter, schleiferilactobacillus
schleiferilactobacillus harbinensis
Sanyin decoction alleviates psoriasis by reshaping gut microbiota and modulating the gut-spleen-skin axis.
PMID
42078522
スタディーの内容
イミキモドで誘導した乾癬様マウスに経口でSanyin decoction(SYD)を投与し、皮膚病変、腸内細菌叢、短鎖脂肪酸、脾臓と皮膚の遺伝子発現を解析した。
アブストの内容
SYDは乾癬様マウスの皮膚病変と病変スコアを改善し、腸内で短鎖脂肪酸産生菌(g__Lachnospiraceae, g__Rikenella, g__Muribaculum)が増え、糞中酢酸が上昇した。脾臓ではIL‑4発現と制御性T細胞が増加し血中IL‑4も上昇。皮膚ではIL‑17経路が抑制され角化細胞分化関連経路が活性化した。これらは関連を示す所見であり、因果やヒトへの一般化は未検証である。
選ばれた理由
論文は、Sanyin decoctionが腸内細菌叢を再構築し、皮膚の病理状態を改善することを示しており、これは腸-脾-皮膚軸を通じて生じる可能性があると述べています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
muribaculum, rikenella
Therapeutic Potential of Specific Lacticaseibacillus rhamnosus Strains for DNCB-Induced Atopic Dermatitis in Mice.
PMID
42123937
スタディーの内容
DNCB誘発マウスのアトピー性皮膚炎モデルで、3株のLacticaseibacillus rhamnosusを経口投与し治療効果を比較検討した。
アブストの内容
MG-A054は皮膚炎と掻痒を最も効果的に軽減し、血清IgE・IL-4を低下させ、表皮肥厚や好酸球・肥満細胞の浸潤を抑制した。in vitroでヒアルロニダーゼ活性や肥満細胞脱顆粒の抑制、16S解析での腸内細菌叢再構築が示唆され、腸―皮膚軸を介した作用機序の可能性が示された。ただし全て前臨床(マウス・in vitro)であり、因果関係やヒトへの適用は未確定である。
選ばれた理由
論文はMG-A054菌株が皮膚炎症や痒みを軽減し、血清中のIgEとIL-4レベルを低下させるという結果を示しており、これは腸内細菌群の構造を remodel することによって実現される。これらの結果は、腸内細菌群と皮膚間の軸を通じた調整が皮膚表型に影響を与えることを示唆している。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lacticaseibacillus
lacticaseibacillus rhamnosus
Oral probiotics and topical secretome to enhance clinical outcomes and microbiome restoration in acne vulgaris: a double-blind, randomised controlled trial protocol.
PMID
42242743
スタディーの内容
軽度〜中等度のニキビ患者64名を対象に、経口プロバイオティクスと局所MSC分泌物の併用効果を8週間で無作為二重盲検で検証する。
アブストの内容
本試験は標準治療に経口プロバイオティクスとメセンキマル間質細胞由来分泌物(またはそれぞれのプラセボ)を併用し、8週間で面皰・炎症性病変の減少と皮膚・腸の微生物や生化学指標(トリプトファン代謝物、コラーゲン、pH、水分、皮脂、IL‑6)の変化を評価する二重盲検ランダム化試験です。単一施設・準備段階の小規模試験であり、因果関係や長期的効果、一般化可能性には注意が必要です。
選ばれた理由
論文の要約は、口腔プロバイオティクスと皮膚分泌物がアトピー性皮炎の臨床結果と微生物群の回復に影響を与えることを検討しており、皮膚表型(炎症性病变)と腸内微生物群との関連性を探索しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
cutibacterium
cutibacterium acnes
Oral supplementation with Lactobacillus rhamnosus CGMCC 1.3724 prevents development of atopic dermatitis in NC/NgaTnd mice possibly by modulating local production of IFN-gamma.
PMID
19555432
スタディーの内容
NC/NgaTndマウスを対象に、経口でLactobacillus rhamnosus CGMCC 1.3724を妊娠期から生後にかけて投与し、アトピー性皮膚炎の予防・治療効果を調べた。
アブストの内容
LPR投与群は皮膚症状や掻痒の頻度、血中総IgEが低く、皮膚のIFN-γが高値だった。周産期〜離乳期からの早期投与で予防効果が得られ、発症後に開始すると効果は限定的だった。ただし本研究はマウスモデルに基づく結果でありヒトへの一般化は慎重を要する。
選ばれた理由
論文はNC/NgaTndマウスの研究で、腸内細菌群の変化がアトピー性皮膚炎の発症に影響を与えることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Changing of fecal flora and clinical effect of L. salivarius LS01 in adults with atopic dermatitis.
PMID
22955359
スタディーの内容
成人中等〜重症アトピー性皮膚炎患者に対し、3株のL. salivariusの免疫作用をin vitroで評価し、最良株LS01の投与で腸内細菌と臨床症状を比較検討した。
アブストの内容
in vitro評価でLS01が最も免疫調節性を示し、成人の二重盲検プラセボ対照試験でLS01投与群はSCORADが改善し、腸内のスタフィロコッカス量が有意に減少した。LS01はTh2サイトカイン産生を抑えTh1は維持したとされるが、小規模試験のため持続性や臨床的意義の確認が必要。
選ばれた理由
論文は成人のアトピー性皮膚炎患者において腸内細菌叢の変化と炎症の改善が観察されたことを示しており、これは仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Decreased bacterial diversity characterizes the altered gut microbiota in patients with psoriatic arthritis, resembling dysbiosis in inflammatory bowel disease.
PMID
25319745
スタディーの内容
治療未施行の最近発症 乾癬性関節炎患者らの腸内細菌叢の多様性と組成を16S rRNAシーケンスで比較した研究。
アブストの内容
PsAおよび皮膚乾癬患者は健常者に比べ腸内細菌の多様性が低下し、両群でCoprococcusが減少。PsAではさらにAkkermansia、Ruminococcus、Pseudobutyrivibrioの減少、糞中sIgA増・RANKL減、および六炭・七炭酸脂肪酸の低値が観察された。PsAの微生物プロファイルは炎症性腸疾患に類似するが、観察研究のため因果関係は不明で追加検討が必要。
選ばれた理由
論文の結果は、PsA患者と皮膚-psoriasis患者の腸内細菌群が健康な制御対象よりも多様性が低く、特定の種が減少していることを示しています。これは皮膚炎症や皮膚病状との関連性を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
akkermansia, coprococcus, pseudobutyrivibrio, ruminococcus
Oral administration of Lactobacillus casei variety rhamnosus partially alleviates TMA-induced atopic dermatitis in mice through improving intestinal microbiota.
PMID
25968453
スタディーの内容
TMAで誘発したマウスのアトピー様皮膚炎に対する経口LCR35の影響を臨床徴候・免疫・腸内菌叢で検討した。
アブストの内容
経口LCR35はTMA誘発マウスの掻痒行動や皮膚乾燥、病変の重症度を部分的に抑え、血清IgEとIL-4を低下させた(IFN-γは変化せず)。糞便ではビフィズス菌・乳酸菌・Enterococcus・B. fragilis群が増え、Clostridium coccoides群が減少した。腸内菌叢変化とTh1/Th2バランス修復が示唆されるが、因果関係やヒトへの有効性は明らかでない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群の改善がアトピー性皮膚炎の発症を抑制する可能性があることを示しており、これは仮説に直接一致しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, bifidobacterium, clostridium, enterococcus, lactobacillus
bacteroides fragilis
Faecalibacterium prausnitzii subspecies-level dysbiosis in the human gut microbiome underlying atopic dermatitis.
PMID
26431583
スタディーの内容
アトピー性皮膚炎患者(90例を含む計132名)の腸内細菌叢を、16S rRNA・メタゲノム解析と糞便短鎖脂肪酸測定で比較し異常を調べた。
アブストの内容
AD患者の腸内で主要菌Faecalibacterium prausnitziiの特定亜種が増加し、上皮損傷由来の栄養を使う遺伝子を持つ菌群が増える一方、抗炎症作用を持つ酪酸・プロピオン酸が糞便で減少した。F. prausnitzii内の組成変化が短鎖脂肪酸低下に関与する可能性が示唆され、これと腸上皮炎症の相互作用がAD慢性化に関与するとの示唆が得られたが因果は未確定である。
選ばれた理由
論文はFaecalibacterium prausnitziiの低下がアトピー性皮膚炎に関連していることを示しており、これは腸内微生物群と皮膚炎症との関連性を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
faecalibacterium
faecalibacterium prausnitzii
Lactobacillus plantarum NCIMB8826 ameliorates inflammation of colon and skin in human APOC1 transgenic mice.
PMID
26689228
スタディーの内容
ヒトAPOC1遺伝子導入の高脂質血症マウスを使い、経口Lactobacillus plantarum NCIMB8826投与が腸および皮膚の炎症やバリア機能に及ぼす影響を評価した。
アブストの内容
APOC1トランスジェニックマウスは腸炎様病変や皮膚バリア障害、増加した炎症性サイトカインとIgE+/FcRε+マスト細胞を示した。経口L. plantarum投与で結腸のマスト細胞数が減少し、皮膚病変はバリア改善・肥厚消失・掻破減少で軽快した。これらは腸の免疫恒常性変化が皮膚症状抑制に関与する可能性を示唆するが、因果やヒトへの適用は明らかでない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌と皮膚炎症の関連性を示しており、アトピー性皮膚炎の症状改善が報告されています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Similar Depletion of Protective Faecalibacterium prausnitzii in Psoriasis and Inflammatory Bowel Disease, but not in Hidradenitis Suppurativa.
PMID
26971052
スタディーの内容
ヒトの便で保護的菌F. prausnitziiとE. coli量を、乾癬・HS・IBD患者と健常者で比較検討した
アブストの内容
乾癬患者は健常者に比べ便中F. prausnitziiが有意に減少しE. coliが増加し、IBD患者と類似のパターンを示した。HSでは差は認められ ず、IBDを合併する皮膚疾患で変化が最も大きかった。qPCRによる関連の観察であり因果関係は示されない。
選ばれた理由
論文は皮膚疾患(特に乾癬)と腸内細菌群の関連性を示しており、これは仮説に直接一致しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
escherichia, faecalibacterium
escherichia coli, faecalibacterium prausnitzii
The Role of the Skin and Gut Microbiome in Psoriatic Disease.
PMID
28804689
スタディーの内容
乾癬患者と健常者の皮膚および腸内マイクロバイオームの構成差を、文献を系統的に集めて比較したレビュー。
アブストの内容
皮膚ではStreptococcusの相対増加とPropionibacteriumの減少傾向、腸内ではFirmicutes/Bacteroidetes比の乱れとActinobacteriaの相対的減少が報告された。分野はまだ初期であり、因果関係は示されておらず追加検証が必要とされる。
選ばれた理由
論文の要約は、皮膚と腸内微生物群の構成が-psoriasis-に関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
propionibacterium, streptococcus
Anti-Inflammatory Effects of a Mixture of Lactic Acid Bacteria and Sodium Butyrate in Atopic Dermatitis Murine Model.
PMID
29648971
スタディーの内容
アトピー性皮膚炎モデルのマウスに4種の乳酸菌混合物と酪酸ナトリウムを投与し、皮膚炎指標・免疫細胞・腸内細菌変化を評価した
アブストの内容
乳酸菌混合物と酪酸ナトリウムの併用は、耳の厚さや血清ヒスタミン、Evans blue漏出を減少させIL-10を増加させた。腸管と脾・MLNでTh1およびTregの分化が増え、Firmicutes/Bacteroidetes比やTreg誘導に関わる微生物が増加し、マウスでアレルギー症状の予防・軽減が示唆された。ただしマウス実験であり、各成分の個別寄与やヒトへの適用は不明である。
選ばれた理由