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腸内細菌叢と皮膚マイクロバイオームとの関係
Copyright by Skin Flora Academy
Gut and Cutaneous Microbiome Featuring Abundance of Lactobacillus reuteri Protected Against Psoriasis-Like Inflammation in Mice.
PMID
34853526
スタディーの内容
ヒト便移植でヒト化したイミキモド誘導マウスを用い、腸内・皮膚微生物とLactobacillus reuteriが乾癬様炎症に与える影響を調べた。
アブストの内容
皮膚炎モデルマウスで、乾癬患者便移植は炎症を悪化させ、健康者便はTreg/Th17不均衡を抑え保護的だった。HDマウスでは腸と皮膚にL. reuteriが多く、L. reuteri補給はIL-10増加・Th17減少を伴い炎症に抵抗性を与えた。腸内細菌異常が乾癬に関与する可能性を示すが、イミキモド誘導マウスでの結果であり人への直接適用は慎重な解釈が必要。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群の異常が皮膚炎症と関連していることを示しており、これは仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種 レベル)
lactobacillus
The gut microbiome in bullous pemphigoid: implications of the gut-skin axis for disease susceptibility.
PMID
38022583
スタディーの内容
新規・再発を含むBP患者66名と年齢・性別・施設一致の対照66名の腸内細菌叢を16Sとショットガンで比較し、構成と機能を解析した
アブストの内容
BP患者は腸内細菌のα多様性が低下し全体的に構成が変化。Faecalibacterium prausnitziiの減少とGABA代謝関連経路の増加が観察され、腸内細菌の変化がBPと関連し得ることを示唆するが因果関係は示されず機序の実証が必要。
選ばれた理由
論文は、BP患者の腸内微生物群の構成が変化し、これは炎症性疾患に関連する特定の微生物と機能を介して皮膚疾患と関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
faecalibacterium
faecalibacterium prausnitzii
IL-17A inhibitors alleviate Psoriasis with concomitant restoration of intestinal/skin microbiota homeostasis and altered microbiota function.
PMID
38482003
スタディーの内容
乾癬患者の腸・皮膚マイクロバイオームとIL-17A阻害薬の影響を、症例対照・縦断解析とマウスモデルで調べた。
アブストの内容
乾癬患者では腸内でBacteroidota減少、Firmicutes・Actinobacteriota増加といったディスバイオーシスとEscherichia‑Shigella優占が観察され、総胆汁酸やアポトーシスマーカーの低下と関連が示唆された。IL‑17A阻害薬投与後は腸内微生物の正常化傾向やアポトーシス関連代謝経路の変化、炎症性サイトカインの低下と症状軽減が報告された。マウスでは皮膚でのStaphylococcus増加が示された。
選ばれた理由
論文は皮膚と腸の微生物群の異常がPsoriasisに関連していることを示しており、IL-17A阻害薬による治療がこれらの微生物群の正常化をもたらすという結果を報告しています。これは仮説に沿っています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
escherichia, shigella, staphylococcus
Washed microbiota transplantation relieves atopic dermatitis via gut-skin microbiome rebalancing.
PMID
41521300
スタディーの内容
中等度〜重度アトピー性皮膚炎患者23例でWMTの臨床効果と腸・皮膚微生物変化を前後比較した。
アブストの内容
23例での報告では、WMTは58回中5.2%の軽微な有害事象で耐容性良好とされ、SCORAD・EASI・DLQI・掻痒スコアが有意に改善した。好塩基球は減少し他の血液学的指標やサイトカインは概ね安定。腸ではMicrobiome Health Index改善と短鎖脂肪酸産生菌の増加、皮膚ではブドウ球菌優位からAcinetobacterやPerlucidibaca等の増加へ変化し、これらの微生物変化は臨床重症度や全身炎症と逆相関した。
選ばれた理由
論文は腸と皮膚の微生物群の再平衡がアトピー性皮炎の症状を改善し、両方の微生物群に並行して変化があることを示しています。これは皮膚微生群の異常と関連した腸内細菌叢の構成変化との関連性を支持します。
関係する細菌(属レベル )
関係する細菌(種レベル)
acinetobacter, coprococcus, eubacterium, perlucidibaca, staphylococcus
eubacterium coprostanoligenes
Gut and skin microbial dysbiosis correlate with systemic inflammation and pruritus in immunological non-responders.
PMID
41994290
スタディーの内容
HIV陽性で免疫回復不全(INR)の人33名を対象に、掻痒の有無で腸・皮膚マイクロバイオームと全身炎症(16Sとサイトカイン)を比較した研究
アブストの内容
掻痒を示すINRのPLWHは皮膚で微生物種の豊富さが増えBacillusが減少、腸では多様性が低下していた。血中の炎症性サイトカインIL‑1βは腸のVeillonellaと正相関を示した。観察研究のため因果は示されず、小規模かつINRに限定される点に注意が必要。
選ばれた理由
論文は腸と皮膚の微生物群の異常が全身炎症と関連していることを示しており、これは提案された仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacillus, veillonella
Gut and Cutaneous Microbiome Featuring Abundance of Lactobacillus reuteri Protected Against Psoriasis-Like Inflammation in Mice.
PMID
34853526
スタディーの内容
ヒト便移植でヒト化したイミキモド誘導マウスを用い、腸内・皮膚微生物とLactobacillus reuteriが乾癬様炎症に与える影響を調べた。
アブストの内容
皮膚炎モデルマウスで、乾癬患者便移植は炎症を悪化させ、健康者便はTreg/Th17不均衡を抑え保護的だった。HDマウスでは腸 と皮膚にL. reuteriが多く、L. reuteri補給はIL-10増加・Th17減少を伴い炎症に抵抗性を与えた。腸内細菌異常が乾癬に関与する可能性を示すが、イミキモド誘導マウスでの結果であり人への直接適用は慎重な解釈が必要。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌群の異常が皮膚炎症を引き起こす可能性があり、Lactobacillus reuteri の補充がTreg/Th17バランスを改善し、皮膚微生物群構造に変化をもたらすことを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Effect of combined probiotics and doxycycline therapy on the gut-skin axis in rosacea.
PMID
39475254
スタディーの内容
ロザセア患者60名を対象に、2週間のドキシサイクリン投与後にプロバイオティクス、プラセボ、無 処置の3群で3か月介入し、皮膚と腸の微生物・臨床変化を調べた。
アブストの内容
プロバイオティクス併用群では顔の炎症や医師評価が改善し、顔面皮膚の微生物多様性は低下、腸内微生物の異質性は増加した。特定の皮膚関連菌は減少し、腸内でいくつかの菌が増加、皮脂量低下や臨床改善と関連が見られた。またテトラサイクリン耐性を含む抗生物質耐性遺伝子はプロバイオティクス群で少なかった。これらは関連を示す所見であり、因果関係や長期効果は明らかでない。
選ばれた理由
論文は、プロバイオティクスの摂取が顔の皮膚状態を改善し、炎症を軽減するとともに、顔の皮膚微生物群の多様性を低下させると述べ ており、これは免疫経路バランス(Treg/Th17)の変化と関連している可能性があります。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
aquabacterium, bacteroides, coprobacillus, streptococcus, yimella
coprobacillus cateniformis
Washed microbiota transplantation relieves atopic dermatitis via gut-skin microbiome rebalancing.
PMID
41521300
スタディーの内容
中等度〜重度アトピー性皮膚炎患者23例でWMTの臨床効果と腸・皮膚微生物変化を前後比較した。
アブストの内容
23例での報告では、WMTは58回中5.2%の軽微な有害事象で耐容性良好とされ、SCORAD・EASI・DLQI・掻痒スコアが有意に改善した。好塩基球は減少し他の血液学的指標やサイトカインは概ね安定。腸ではMicrobiome Health Index改善と短鎖脂肪酸産生菌の増加、皮膚ではブドウ球菌優位からAcinetobacterやPerlucidibaca等の増加へ変化し 、これらの微生物変化は臨床重症度や全身炎症と逆相関した。
選ばれた理由
論文は、洗浄された微生体移植が腸内と皮膚の微生体構造を再調整し、アトピー性皮膚炎の臨床症状を改善することを示しています。これは、腸内微生物群の調節が皮膚炎症やバリア機能に影響を与えるという仮説を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
acinetobacter, coprococcus, eubacterium, perlucidibaca, staphylococcus
eubacterium coprostanoligenes