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腸内細菌叢とニキビの関係

Copyright by Skin Flora Academy

Gut microbiota alterations in moderate to severe acne vulgaris patients.

PMID

30101990

スタディーの内容

中等症〜重症の尋常性ざ瘡患者31名と健康対照31名の便を採取し、16S rRNA高流量配列で腸内細菌叢の差を比較した。

アブストの内容

中等症〜重症ざ瘡患者では腸内細菌叢に変化が認められ、門レベルでActinobacteriaが減少しProteobacteriaが増加、属レベルではBifidobacterium、Butyricicoccus、Coprobacillus、Lactobacillus、Allobaculumが減少していた。因果関係は示されず、16S解析のみでは機能的意義や機序は明確でない。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、重度のアトピー性皮膚炎患者における腸内細菌群の変化とアトピー性皮膚炎との関連を示しており、これは仮説に直接一致しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

allobaculum, bifidobacterium, butyricicoccus, coprobacillus, lactobacillus

​

Minocycline and Its Impact on Microbial Dysbiosis in the Skin and Gastrointestinal Tract of Acne Patients.

PMID

33911705

スタディーの内容

にきび患者の皮膚と腸内微生物叢がミノサイクリン投与でどう変わるかを、年齢・性別・人種一致の対照と比較して調べた

アブストの内容

ミノサイクリン投与で皮膚と腸の微生物組成に変化が認められた。腸では複数のLactobacillus/Bifidobacteriumが減少し、投与後は別のBifidobacterium群の減少や腸内でBacteroidetesの増加(Firmicutes:Bacteroidetes比の低下)が見られた。皮膚ではB. longumなどの増加とS. epidermidisの減少が報告されたが、シャノン多様性に有意差はなく、臨床的効果や因果関係はAbstractでは示されない。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、皮膚と腸内フローティ2群の微生物構成が痤疮症に関連していることを直接示しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

bifidobacterium, lactobacillus, leuconostoc, prevotella, staphylococcus

bifidobacterium adolescentis, bifidobacterium animalis, bifidobacterium breve, bifidobacterium longum, bifidobacterium pseudolongum, lactobacillus iners, leuconostoc mesenteroides, prevotella nigrescens, staphylococcus epidermidis

Prospective Placebo-Controlled Assessment of Spore-Based Probiotic Supplementation on Sebum Production, Skin Barrier Function, and Acne.

PMID

36769543

スタディーの内容

胞子型経口プロバイオティクスが成人の腸内細菌叢、血中SCFA、皮脂や皮膚物性に与える影響を8週で調べた単盲検試験(25名、うち非嚢胞性ニキビ7名)。

アブストの内容

プロバイオティクス摂取で顔面皮脂は減少傾向、全体でTEWLは増加した。非ニキビ群ではAkkermansia、ニキビ群ではLachnospiraceaeやRuminococcus gnavusが増加し、血中の酢酸/プロピオン酸比も上昇した。ニキビサブ解析では病変数と腸透過性マーカーの改善が観察されるが、小規模・単盲検・順序固定のため因果関係や臨床的意義は限定的で、追試が必要である。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、腸内細菌群とアトピー性皮膚炎との関連性を示しており、特に非嚢胞性アトピー性皮膚炎に関連する皮脂分泌率や炎症性丘疹数の改善が報告されています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

akkermansia, ruminococcus

​

Ameliorative effect of Lactobacillus plantarum CCFM8661 on oleic acid-induced acne: integrated gut microbiota link to acne pathogenesis.

PMID

37574818

スタディーの内容

オレイン酸で誘導したニキビ様マウスに、生菌・死菌Lactobacillus plantarum CCFM8661を経口投与して効果を比較検討した研究。

アブストの内容

オレイン酸誘導ニキビマウスで、生菌CCFM8661は皮膚炎や血清中のインスリン・テストステロンを低下させ、皮膚の中性脂肪や遊離脂肪酸を減らし脂質代謝関連遺伝子発現を正常化した。死菌は炎症やホルモンには影響せず一部の脂質と遺伝子発現を改善した。両者は腸内細菌多様性を高め、Bacteroidetes/Firmicutes比と糞便中Staphylococcusを低下させ、腸内環境改善が関与する可能性が示唆された。結果はマウスモデルに基づく。

​選ばれた理由

論文は、乳酸菌CFFM8661が皮膚炎症を抑制し、ホルモンと皮脂代謝を正常化することでアトピー性皮膚炎の症状を改善すると述べており、これは腸内細菌群の構成変化に関連している。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

lactobacillus, staphylococcus

​

Correlating the Gut Microbiota and Circulating Hormones with Acne Lesion Counts and Skin Biophysical Features.

PMID

37630609

スタディーの内容

軽度〜中等度ニキビの男女20名で、循環ホルモン・腸内細菌・皮膚物性と炎症性/非炎症性病変数の相関を調べた。

アブストの内容

ストレス指標・循環ホルモン・皮脂分泌率・皮膚水分量が皮膚物性やニキビ病変数といくつか相関した。非炎症性病変は皮脂と弱い正相関、額・頬の水分と弱い負相関を示し、ストレス指標は皮膚水分と正、皮脂と負の相関だった。テストステロンは皮脂と弱相関、エストラジオールは皮膚水分と相関。腸内細菌ではClostridium spが炎症性病変、Actinomyces naeslundiiが非炎症性病変とそれぞれ相関したが、因果関係は示されていない。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、腸内細菌群と炎症性および非炎症性の痤疮症の数が差異的に関連していることを明示しており、皮脂分泌量や顔の水分含量なども痤疮症に関連していることが示されています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

actinomyces, clostridium

actinomyces naeslundii

Revealing the Impact of Gut Microbiota on Acne Through Mendelian Randomization Analysis.

PMID

38348088

スタディーの内容

腸内細菌の種類がニキビ発症に与える因果関係を、腸内菌(N=18340)と痤瘡(N=212438)の遺伝的変異を用いたメンデル無作為化で検証。

アブストの内容

本研究はメンデル無作為化解析で十二の腸内微生物群がニキビと関連する可能性を示した。七群はリスク寄与、残りは保護的な関連を示唆し、一部は代謝疾患との関連報告もある。逆方向の因果(痤瘡が腸内菌を変える)は支持されなかった。ただし効果量や統計的有意性の詳細、機序はAbstractに示されず解釈には注意が必要。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、腸内細菌群と痤疮との関連性をメンドリラン化解析によって明らかにした結果を述べており、この結果は仮説を直接支持しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

bacteroides, butyricimonas, fusicatenibacter, lactobacillus

​

Mendelian randomization analysis reveals an independent causal relationship between four gut microbes and acne vulgaris.

PMID

38371936

スタディーの内容

大規模ヒトGWAS要約統計を用い、メンデル無作為化で腸内細菌と尋常性ざ瘡の因果関係を検討した研究。

アブストの内容

前向きMR解析で9つの腸内細菌がざ瘡と関連する結果が得られ、感度解析では大きな異質性や水平的プリーオトロピーは検出されなかった。逆MRで2菌群を除外した後の多変量MRでは、CyanobacteriumとFamily XIIIがリスク因子、Ruminococcus1とRuminiclostridium5が保護的である可能性が示された。遺伝子注釈では6遺伝子が関係候補となり、PLA2G4A/FADS2は脂質代謝経路と関連が示唆された。著者はこれら菌比率の操作による予防・治療の可能性を提案しているが、臨床的検証は示されていない。

​選ばれた理由

論文の結果は、特定の腸内細菌が痤疮症と独立した因果関係を持つことを示しており、これは仮説を直接支持しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

cyanobacterium

​

A study revealed the impact of gut microbiota on acne vulgaris: Evidence based on Mendelian randomization.

PMID

41305826

スタディーの内容

大規模GWASの遺伝情報を用い、2サンプルメンデルランダム化で腸内細菌群と尋常性ざ瘡の因果関係を検証した研究

アブストの内容

2サンプルMR解析で14の腸内細菌群が尋常性ざ瘡リスクと関連することを示した。複数の菌群はリスク低下、別の群はリスク上昇と関連し、感度解析で主要な横断的遺伝的交絡は示されなかった。機序や臨床応用には追加検証が必要。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、腸内細菌群とアトピー性皮膚炎との因果関係を証明しており、痤疮(あくそ)の発生率と重症度に関連していることを示しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

bacteroides, candidatus soleaferrea, fusicatenibacter, lactobacillus, romboutsia

​

Unravelling the causal link between gut microbiota and acne risk using a genetic approach.

PMID

41312326

スタディーの内容

腸内細菌組成がニキビ発症に因果的に関与するかを、GWAS要約統計を用いた二標本メンデルランダム化で検討した。

アブストの内容

Bifidobacterium属とその上位分類(門・綱・目・科)の高い存在はニキビリスクを低下させると推定(OR 0.54–0.63)。一方でGastranaerophilales目、Streptococcaceae科、Streptococcus属はリスク上昇と関連(OR 1.12–1.36)。Bifidobacteriumの関連は食事を考慮しても頑健だった。遺伝的解析は因果関係を示唆するが、機序や臨床応用には追加検証が必要。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、腸内微生物群とアトピーの因果関係についての証拠を提供しており、特定の細菌類がアトピーリスクに影響を与えるという結果を示しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

bifidobacterium, streptococcus

​

Acne vulgaris, probiotics and the gut-brain-skin axis - back to the future?

PMID

21281494

スタディーの内容

にきびと腸‐脳‐皮膚軸の関係を歴史的視点から概説し、腸内細菌やプロバイオティクスが炎症や気分、代謝に及ぼす可能性を検討するレビュー

アブストの内容

レビューは、腸内細菌や経口プロバイオティクスが全身性炎症、酸化ストレス、糖代謝、組織脂質や気分に影響を与えるという近年の報告を示し、これらがにきびの病態や食事との関連研究に示唆を与える可能性を述べる。ただし多くは関連性の示唆であり因果関係や臨床的有用性はさらに検証が必要とする。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、腸内細菌と皮膚間の関連性について述べており、短鎖脂肪酸や胆汁酸などの代謝プロファイルが皮膚炎症や免疫応答に影響を及ぼす可能性を示唆しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

lactobacillus

lactobacillus acidophilus

Ameliorative effect of Lactobacillus plantarum CCFM8661 on oleic acid-induced acne: integrated gut microbiota link to acne pathogenesis.

PMID

37574818

スタディーの内容

オレイン酸で誘導したニキビ様マウスに、生菌・死菌Lactobacillus plantarum CCFM8661を経口投与して効果を比較検討した研究。

アブストの内容

オレイン酸誘導ニキビマウスで、生菌CCFM8661は皮膚炎や血清中のインスリン・テストステロンを低下させ、皮膚の中性脂肪や遊離脂肪酸を減らし脂質代謝関連遺伝子発現を正常化した。死菌は炎症やホルモンには影響せず一部の脂質と遺伝子発現を改善した。両者は腸内細菌多様性を高め、Bacteroidetes/Firmicutes比と糞便中Staphylococcusを低下させ、腸内環境改善が関与する可能性が示唆された。結果はマウスモデルに基づく。

​選ばれた理由

論文は、乳酸菌CFFM8661が皮膚炎症を抑制し、ホルモンと皮脂代謝を正常化することでアトピー性皮炎の症状を改善することを示しています。これは、腸内微生物群が皮膚疾患に影響を与える可能性を支持します。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

lactobacillus, staphylococcus

​

Lactobacillus rhamnosus ameliorates acne vulgaris in SD rats via changes in gut microbiota and associated tryptophan metabolism.

PMID

38250060

スタディーの内容

L. rhamnosusが腸内微生物とトリプトファン代謝を介してニキビ様病変を改善するかをラットと細胞で検証した

アブストの内容

L. rhamnosusの経口投与はラットのニキビ様病変を改善し、IL‑1β・IL‑6・TNF‑αを低下させた。腸内多様性とFirmicutes/Bacteroidota比が上昇し、トリプトファン由来のIAAとindoleが増加。IAA/indoleの効果はHaCaT細胞とラットで確認され、AhR阻害で消失した。ただしヒトでの臨床効果や用量・安全性は示されていない。

​選ばれた理由

論文はL. rhamnosusが腸内微生物群を調節し、トリプトファン代謝物(イソルートとイソアシチニン)を増加させることでアトピー性皮膚炎の症状を改善することを示しています。これは短鎖脂肪酸や胆汁酸の変化による皮膚炎症への影響を含む仮説に一致します。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

cutibacterium, lactobacillus

cutibacterium acnes

Acne vulgaris, probiotics and the gut-brain-skin axis - back to the future?

PMID

21281494

スタディーの内容

にきびと腸‐脳‐皮膚軸の関係を歴史的視点から概説し、腸内細菌やプロバイオティクスが炎症や気分、代謝に及ぼす可能性を検討するレビュー

アブストの内容

レビューは、腸内細菌や経口プロバイオティクスが全身性炎症、酸化ストレス、糖代謝、組織脂質や気分に影響を与えるという近年の報告を示し、これらがにきびの病態や食事との関連研究に示唆を与える可能性を述べる。ただし多くは関連性の示唆であり因果関係や臨床的有用性はさらに検証が必要とする。

​選ばれた理由

論文の要約は、腸内細菌と皮膚の関連性について述べており、特にアトピー性皮炎や脂質含量などの皮膚外観に関連する内容を含んでいます。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

lactobacillus

lactobacillus acidophilus

Intestinal-borne dermatoses significantly improved by oral application of Escherichia coli Nissle 1917.

PMID

27340358

スタディーの内容

顔面の腸由来皮膚炎患者を対象に、経口E. coli Nissle投与の効果を無作為化臨床試験で検討

アブストの内容

E. coli Nissleを1か月併用した群は皮疹の改善率が89%で対照群56%より有意に高く(P<0.01)、生活の質も改善、副作用は報告されなかった。治療群では血清IgA正常化、IL‑8低下、ビフィド・ラクト菌優勢化や病原性フローラ減少が観察されたが、非盲検・小規模試験で因果関係や長期効果は確定せず慎重な解釈が必要。

​選ばれた理由

論文は腸内細菌のE. coli Nissleによる治療がアトピー性皮膚炎などの症状を改善し、腸内微生物群構造も変化したことを示しています。これは、腸内細菌と肌の状態との関連性を支持します。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

escherichia

escherichia coli

Minocycline and Its Impact on Microbial Dysbiosis in the Skin and Gastrointestinal Tract of Acne Patients.

PMID

33911705

スタディーの内容

にきび患者の皮膚と腸内微生物叢がミノサイクリン投与でどう変わるかを、年齢・性別・人種一致の対照と比較して調べた

アブストの内容

ミノサイクリン投与で皮膚と腸の微生物組成に変化が認められた。腸では複数のLactobacillus/Bifidobacteriumが減少し、投与後は別のBifidobacterium群の減少や腸内でBacteroidetesの増加(Firmicutes:Bacteroidetes比の低下)が見られた。皮膚ではB. longumなどの増加とS. epidermidisの減少が報告されたが、シャノン多様性に有意差はなく、臨床的効果や因果関係はAbstractでは示されない。

​選ばれた理由

論文は、アトピー性皮膚炎患者の腸内と肌の微生物群にアミノクシリンを投与することで、特定のプロバイオティクス種が減少し、他の種が増加することを示しています。これは、腸内微生物群の調節が肌の炎症や脂質生産などの皮膚表型に影響を与える可能性を支持します。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

bifidobacterium, lactobacillus, leuconostoc, prevotella, staphylococcus

bifidobacterium adolescentis, bifidobacterium animalis, bifidobacterium breve, bifidobacterium longum, bifidobacterium pseudolongum, lactobacillus iners, leuconostoc mesenteroides, prevotella nigrescens, staphylococcus epidermidis

Prospective Placebo-Controlled Assessment of Spore-Based Probiotic Supplementation on Sebum Production, Skin Barrier Function, and Acne.

PMID

36769543

スタディーの内容

胞子型経口プロバイオティクスが成人の腸内細菌叢、血中SCFA、皮脂や皮膚物性に与える影響を8週で調べた単盲検試験(25名、うち非嚢胞性ニキビ7名)。

アブストの内容

プロバイオティクス摂取で顔面皮脂は減少傾向、全体でTEWLは増加した。非ニキビ群ではAkkermansia、ニキビ群ではLachnospiraceaeやRuminococcus gnavusが増加し、血中の酢酸/プロピオン酸比も上昇した。ニキビサブ解析では病変数と腸透過性マーカーの改善が観察されるが、小規模・単盲検・順序固定のため因果関係や臨床的意義は限定的で、追試が必要である。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、プロバイオティクス補給が皮脂分泌率を低下させ、炎症性および非炎症性丘疹数を改善するという具体的な結果を示しており、これは仮説に直接一致しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

akkermansia, ruminococcus

​

Ameliorative effect of Lactobacillus plantarum CCFM8661 on oleic acid-induced acne: integrated gut microbiota link to acne pathogenesis.

PMID

37574818

スタディーの内容

オレイン酸で誘導したニキビ様マウスに、生菌・死菌Lactobacillus plantarum CCFM8661を経口投与して効果を比較検討した研究。

アブストの内容

オレイン酸誘導ニキビマウスで、生菌CCFM8661は皮膚炎や血清中のインスリン・テストステロンを低下させ、皮膚の中性脂肪や遊離脂肪酸を減らし脂質代謝関連遺伝子発現を正常化した。死菌は炎症やホルモンには影響せず一部の脂質と遺伝子発現を改善した。両者は腸内細菌多様性を高め、Bacteroidetes/Firmicutes比と糞便中Staphylococcusを低下させ、腸内環境改善が関与する可能性が示唆された。結果はマウスモデルに基づく。

​選ばれた理由

論文は、乳酸菌CFFM8661が皮膚炎症を抑制し、ホルモンと皮脂代謝を正常化することでアトピー性皮膚炎の症状を改善する効果を示しています。これは、腸内細菌群を通じてアトピー性皮膚炎に関連した皮膚表型を調節できるという仮説を支持します。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

lactobacillus, staphylococcus

​

Correlating the Gut Microbiota and Circulating Hormones with Acne Lesion Counts and Skin Biophysical Features.

PMID

37630609

スタディーの内容

軽度〜中等度ニキビの男女20名で、循環ホルモン・腸内細菌・皮膚物性と炎症性/非炎症性病変数の相関を調べた。

アブストの内容

ストレス指標・循環ホルモン・皮脂分泌率・皮膚水分量が皮膚物性やニキビ病変数といくつか相関した。非炎症性病変は皮脂と弱い正相関、額・頬の水分と弱い負相関を示し、ストレス指標は皮膚水分と正、皮脂と負の相関だった。テストステロンは皮脂と弱相関、エストラジオールは皮膚水分と相関。腸内細菌ではClostridium spが炎症性病変、Actinomyces naeslundiiが非炎症性病変とそれぞれ相関したが、因果関係は示されていない。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、腸内細菌と炎症性および非炎症性の痤疮症の数値との間の相関を示しており、これは提案された仮説を直接支持しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

actinomyces, clostridium

actinomyces naeslundii

Lactobacillus rhamnosus ameliorates acne vulgaris in SD rats via changes in gut microbiota and associated tryptophan metabolism.

PMID

38250060

スタディーの内容

L. rhamnosusが腸内微生物とトリプトファン代謝を介してニキビ様病変を改善するかをラットと細胞で検証した

アブストの内容

L. rhamnosusの経口投与はラットのニキビ様病変を改善し、IL‑1β・IL‑6・TNF‑αを低下させた。腸内多様性とFirmicutes/Bacteroidota比が上昇し、トリプトファン由来のIAAとindoleが増加。IAA/indoleの効果はHaCaT細胞とラットで確認され、AhR阻害で消失した。ただしヒトでの臨床効果や用量・安全性は示されていない。

​選ばれた理由

論文はラットモデルを使用して、乳酸菌L. rhamnosusが腸内細菌叢を調節し、アトピー性皮膚炎の症状を改善することを示しています。これは、腸内細菌叢とアミノ酸メタボロミクスを通じたアカネ症の関連性を支持します。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

cutibacterium, lactobacillus

cutibacterium acnes

A Randomized Clinical Trial to Evaluate the Efficacy of an Oral Probiotic in Acne Vulgaris.

PMID

38751177

スタディーの内容

12週間の二重盲検ランダム化プラセボ対照試験で、12〜30歳のにきび患者にLacticaseibacillus rhamnosusとArthrospira platensis含有の経口プロバイオティクスの効果を評価した。

アブストの内容

プロバイオティクス群はプラセボ群よりAcne Global Severity Scaleの改善者が多く(50% vs 29.41%、p=0.03)、非炎症性病変数も有意に減少した(差−18.60 vs −10.54、p=0.03)。総病変は減少がほぼ有意(p=0.06)。有害事象は両群で同等で、著者は本製品を有効かつ忍容性良好と結論付けている。ただし12週間・12–30歳の短期試験である点は留保が必要。

​選ばれた理由

論文は、口腔内プロバイオティクスがアトピー性皮膚炎の患者に対して効果的で耐受性が高いことを示しており、これは腸内微生物群を介して肌の炎症や疾患の進行を改善する可能性を支持しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

arthrospira, cyanobacterium, lacticaseibacillus

lacticaseibacillus rhamnosus

Prospective Comparative Study of an Oral Synbiotic and a Myoinositol-Based Herbal Supplement in Modifying Hormone Levels and the Gut Microbiome in Non-cystic Acne.

PMID

40246799

スタディーの内容

非嚢胞性ニキビ患者(12–45歳)を対象に、8週間でシンバイオティクスとミオイノシトール系ハーブの皮疹・腸内細菌叢・SCFA・ホルモンへの影響を比較した臨床試験。

アブストの内容

両群とも4週・8週でニキビ病変数が有意に減少し、糞・血中の短鎖脂肪酸といくつかの腸内細菌が増加した。MBHS群では8週で17‑OHPとアンドロステンジオンが有意に低下した。効果機序は示唆的で、因果関係や長期的臨床意義は明確でない。

​選ばれた理由

論文は、腸内細菌群と非膿性アトピーの症状(炎症、皮疹数)との関連を直接示しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

blautia, faecalibacterium, ligilactobacillus, megamonas, prevotella, streptococcus

blautia argi, faecalibacterium prausnitzii, ligilactobacillus ruminis, megamonas funiformis

A study revealed the impact of gut microbiota on acne vulgaris: Evidence based on Mendelian randomization.

PMID

41305826

スタディーの内容

大規模GWASの遺伝情報を用い、2サンプルメンデルランダム化で腸内細菌群と尋常性ざ瘡の因果関係を検証した研究

アブストの内容

2サンプルMR解析で14の腸内細菌群が尋常性ざ瘡リスクと関連することを示した。複数の菌群はリスク低下、別の群はリスク上昇と関連し、感度解析で主要な横断的遺伝的交絡は示されなかった。機序や臨床応用には追加検証が必要。

​選ばれた理由

論文のアブストラクトは、腸内細菌と痤疮(あくそ)との因果関係を証明しており、皮膚の状態や顔面脂漏などの皮膚表型に影響を与える可能性があることを示唆しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

bacteroides, candidatus soleaferrea, fusicatenibacter, lactobacillus, romboutsia

​

Oral probiotics and topical secretome to enhance clinical outcomes and microbiome restoration in acne vulgaris: a double-blind, randomised controlled trial protocol.

PMID

42242743

スタディーの内容

軽度〜中等度のニキビ患者64名を対象に、経口プロバイオティクスと局所MSC分泌物の併用効果を8週間で無作為二重盲検で検証する。

アブストの内容

本試験は標準治療に経口プロバイオティクスとメセンキマル間質細胞由来分泌物(またはそれぞれのプラセボ)を併用し、8週間で面皰・炎症性病変の減少と皮膚・腸の微生物や生化学指標(トリプトファン代謝物、コラーゲン、pH、水分、皮脂、IL‑6)の変化を評価する二重盲検ランダム化試験です。単一施設・準備段階の小規模試験であり、因果関係や長期的効果、一般化可能性には注意が必要です。

​選ばれた理由

論文の要約は、口腔内プロバイオティクスと皮膚分泌物を使用した治療法がアトピー性皮膚炎における微生物群の再構築と臨床結果を改善する可能性について述べており、これは提案された仮説を直接支持しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

cutibacterium

cutibacterium acnes

 

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