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皮膚マイクロバイオームとスキンケア

Copyright by Skin Flora Academy

Multi-omic approach to decipher the impact of skincare products with pre/postbiotics on skin microbiome and metabolome.

PMID

37534320

スタディーの内容

乾燥肌の被験者が6週間、プレ/ポストバイオティクス含有または非含有の洗浄剤と乳液を使い、皮膚微生物叢と代謝物への影響を多層解析した。

アブストの内容

両群とも皮膚水分は有意に増加した。プレ/ポストバイオティクス群では一部の日和見菌(P. stutzeri、S. anadarae)が減少し、常在菌(S. equorum、S. mitis、H. desiderata)が増加した。糖分解経路の富化や代謝プロファイルの変化が観察され、特にプレバイオティクス群で臨床関連代謝物の変動が大きかった。これらは関連の観察であり因果は示されていない。

​選ばれた理由

論文は、プレビオティクスとポストビオティクスが肌の微生物群を調節し、水分保持能力を向上させるという仮説を支持しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

halomonas, pseudomonas, sphingomonas, staphylococcus, streptococcus

sphingomonas anadarae, staphylococcus equorum

Effects of Investigational Moisturizers on the Skin Barrier and Microbiome following Exposure to Environmental Aggressors: A Randomized Clinical Trial and Ex Vivo Analysis.

PMID

37763018

スタディーの内容

環境攻撃因子下で3種類の保湿剤が皮膚バリアと皮膚微生物叢に与える影響を、110名の臨床試験とex vivo解析で調べた。

アブストの内容

全ての保湿剤は忍容性が良く、皮膚バリア指標と表面水分がベースラインから改善され、試験終了後3日目まで維持された。酵母抽出物を含む水性ジェル(Moisturizer K)は、治療部位で細菌・真菌のリッチネス低下を防ぎ、Staphylococcus epidermidisやRalstoniaなどの常在菌の相対比率変化を高めた。ex vivoではK処理でカスパーゼ14・コラーゲンI・エラスチンが高く、AHRやIL-6は低値であり、Kが微生物叢の調整と多面的なバリア維持を示唆した。

​選ばれた理由

論文は保湿剤が肌の微生物群を調整し、皮膚免疫シグナルパスウェイに影響を与えることを示しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

ralstonia, staphylococcus

staphylococcus epidermidis

Phytic Acid Improves the Skin Barrier Function in Murine Models of Atopic Dermatitis Through Skin Microbiota-Derived Indole-3-Propionic Acid.

PMID

40631934

スタディーの内容

MC903で誘導したアトピー性皮膚炎マウスに対し、経口・外用のフィチン酸が皮膚微生物や代謝物を通じてバリア機能に及ぼす影響を解析した。

アブストの内容

フィチン酸はMC903誘導マウスで経口・外用いずれでも皮膚バリアを改善した。外用は皮膚常在菌を変化させ、特にStaphylococcus epidermidis増加とインドール類(特にIPA)上昇を伴い、AHRを介してKRT10転写を促しAD表現型を軽減した。ただしマウスモデルでの結果であり、用量・安全性・臨床的移行性はAbstractに記載がない。

​選ばれた理由

論文は皮膚微生物由来の吲哚代謝物質がAhRを活性化し、角質分化と皮膚バリアの調節に関連していることを示しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

staphylococcus

staphylococcus epidermidis

Commensal Cutibacterium acnes-derived indolelactic acid safeguards skin barrier function through the aryl hydrocarbon receptor.

PMID

42335903

スタディーの内容

AD患者と健常者の皮膚とCutibacterium acnes株を比較し、トリプトファン代謝物ILAの産生と皮膚バリアへの影響を調べた。

アブストの内容

研究は、AD関連のC. acnes株でILAが減少していることを示し、マウスでは外用ILAが角化細胞のAhRを活性化してタイトジャンクションを増やしIL‑33を抑制、バリア修復と皮膚炎軽減をもたらした。臨床試験でもTEWL低下と症状改善が示されたが、試験詳細や長期効果・安全性は明示されていない。

​選ばれた理由

論文はindolelactic acid(ILA)がCutibacterium acnesによって生成され、AhR経路を活性化することで皮膚バリア機能を修復することを示しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

cutibacterium

cutibacterium acnes

Randomized comparative double-blind study assessing the difference between topically applied microbiome supporting skincare versus conventional skincare on the facial microbiome in correlation to biophysical skin parameters.

PMID

36367009

スタディーの内容

ヒト被験者の左右頬で微生物支持スキンケアと従来品を3週間比較し、皮膚微生物と生体物理指標を解析した。

アブストの内容

14名の成人が左右頬に3週間使用。微生物支持(MS)側はユニーク種数やマッピングリード数、Shannon多様性が有意に増加し(p<0.05)、赤みの低下や肌質改善も示した。従来品(BM)は肌質のみ改善。検査は16S遺伝子解析とAntera3Dで行われ、著者はさらなる大規模研究を要すると結論付けている。

​選ばれた理由

論文はMSケア製品を使用することで皮膚微生物群の多様性が向上し、炎症反応が改善されることを示しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

cutibacterium, staphylococcus

cutibacterium acnes, staphylococcus epidermidis

Multi-omic approach to decipher the impact of skincare products with pre/postbiotics on skin microbiome and metabolome.

PMID

37534320

スタディーの内容

乾燥肌の被験者が6週間、プレ/ポストバイオティクス含有または非含有の洗浄剤と乳液を使い、皮膚微生物叢と代謝物への影響を多層解析した。

アブストの内容

両群とも皮膚水分は有意に増加した。プレ/ポストバイオティクス群では一部の日和見菌(P. stutzeri、S. anadarae)が減少し、常在菌(S. equorum、S. mitis、H. desiderata)が増加した。糖分解経路の富化や代謝プロファイルの変化が観察され、特にプレバイオティクス群で臨床関連代謝物の変動が大きかった。これらは関連の観察であり因果は示されていない。

​選ばれた理由

論文は、プレバイオティクスとポストバイオティクスが肌の微生物群構造に影響を与え、水分保持を向上させることを示しています。これは仮説に直接一致します。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

halomonas, pseudomonas, sphingomonas, staphylococcus, streptococcus

sphingomonas anadarae, staphylococcus equorum

Topical Application of Indole-3-Acetic Acid, Present in S. epidermidis Supernatant, Alleviates Atopic Dermatitis in Mice at Least via the Aryl Hydrocarbon Receptor Signalling Pathway.

PMID

42608979

スタディーの内容

特定のS. epidermidis由来インドール代謝物(IAA)が、MC903誘発マウスのアトピー様皮膚炎と角化細胞のAHR経路に与える影響を調べた。

アブストの内容

S. epidermidis培養上清にIAAが豊富に検出され、MC903マウスでは皮膚IAAとS. epidermidisが減少。外用IAAは炎症やバリア関連タンパクを改善しAD様表現型を軽減、AHR拮抗薬で保護効果は減弱した。分子ドッキングと角化細胞のin vitro応答も示唆し、IAAはAHR関連を介する候補的ポストバイオティクスとされるが、ヒトでの有効性は示されていない。

​選ばれた理由

論文はIAA(tryptophan-derived metabolite)がAhR経路を介してAD-like炎症を軽減し、その効果はAhR阻害薬によって低下することを示しています。

関係する細菌(属レベル)

関係する細菌(種レベル)

staphylococcus

staphylococcus aureus, staphylococcus epidermidis

 

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