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腸内細菌叢と皮膚の状態との関係
Copyright by Skin Flora Academy
Exploring Causal Relationships Between Gut Microbiota, Inflammatory Cytokines, and Inflammatory Dermatoses: A Mendelian Randomization Study.
PMID
40099043
スタディーの内容
人のゲノムデータを用いて、腸内細菌・循環炎症性タンパクと炎症性皮膚疾患の因果関係と媒介効果を調べた研究
アブストの内容
MR解析で腸内細菌と炎症性皮膚疾患の多数の関連を検出し、FDR後はEubacterium fissicatena、Bacteroidaceae、Allisonella、Bacteroidesの4菌群が有意であった。炎症性タンパクではIL‑18R1が湿疹と関連し、媒介解析ではIL‑15RAがVeillonellaceae→湿疹経路の11%、FGF19がLachnospiraceaeUCG001→乾癬性関節炎経路の6%を説明した。治療標的の候補を示すが解釈には注意が必要。
選ばれた理由
論文は腸内細菌と炎症性皮膚疾患との間の因果関係をメドエルランダム化分析で調査し、IL-15RAとIL-18R1などの炎症性プロテインが腸内細菌と皮膚疾患の間に媒介作用を持つことを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, eubacterium
Exploring the Therapeutic and Gut Microbiota-Modulating Effects of Qingreliangxuefang on IMQ-Induced Psoriasis.
PMID
40322026
スタディーの内容
IMQで誘発したマウス乾癬モデルで、清熱凉血方(QRLXF)が皮疹・炎症、腸内細菌叢とTh17へ与える影響を検討した。
アブストの内容
ネットワーク薬理でTh17分化の関与が示唆され、IMQマウスでQRLXFは皮膚炎と炎症を改善した。16S解析でLigilactobacillusやLactobacillusが増加しAnaerotruncus等が減少したが、これら変化とTh17調節の因果関係や用量・人への適用は不明である。
選ばれた理由
論文は、特定の腸内細菌群変化がTh17細胞分化に影響を及ぼし、皮膚炎症性疾患の治療に関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
anaerotruncus, bilophila, lactobacillus, ligilactobacillus, mucispirillum, negativibacillus
High-fat diet exacerbates atopic dermatitis through alterations in the gut microbiome.
PMID
41192778
スタディーの内容
高脂肪食がアトピー様皮膚炎に与える影響を、NC/NgaマウスのDNCB誘導ADモデルで腸内細菌変化・糞便移植・酢酸投与を用いて調べた。
アブストの内容
マウスのADモデルで高脂肪食は皮膚の炎症マーカー(Tnfa等)やAD関連因子(Il4等)を増強し、Bacteroides acidifaciensやParabacteroides distasonisの減少と盲腸内の酢酸・プロピオン酸・酪酸低下を伴った。糞便移植で腸内細菌変化と症状悪化の関連が示され、酢酸投与で炎症指標と症状悪化が軽減した。いずれもマウス実験でヒトへの一般化は慎重を要する。
選ばれた理由
論文は高脂肪食がアトピー性皮膚炎の症状を悪化させ、これは腸内細菌叢と短鎖脂肪酸レベルの変化に関連していることを示しています。これにより、腸内細菌叢の変化が皮膚免疫シグナルに影響を与えるという仮説が支持されます。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, parabacteroides
bacteroides acidifaciens, parabacteroides distasonis
Gut microbiota signature in a cohort of Chinese patients with rosacea.
PMID
41332906
スタディーの内容
北京在住の酒さ患者8名と年齢・性別一致の健常対照8名の腸内細菌叢をメタゲノム解析で比較した研究。
アブストの内容
酒さ群は不安・生活の質スコアが高く、腸内でTuricibacter、Ruminococcus、Streptococcusなどが増え、複数のClostridiumやButyrivibrio、Roseburiaなどが減少していた。GemmigerやClostridium_sp._CAG:299の臨床スコアとの相関や、KO05034/KO04024/KO00920経路の活性化が報告される。観察研究のため因果関係は示せず、結果は仮説的解釈に留まる。
選ばれた理由
論文のアブストラクトは、腸内細菌群が玫瑰痤瘡の発症に寄与し、その変化が全身性炎症と関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, butyrivibrio, clostridium, gemmiger, roseburia, ruminococcus, streptococcus, turicibacter
streptococcus gordonii, streptococcus infantarius, streptococcus salivarius, streptococcus vestibularis
Immunomodulatory and anti-inflammatory effects of agave fructans in atopic dermatitis: gut microbiota and short-chain fatty acid implication.
PMID
41409292
スタディーの内容
アガベ由来フルクタンを経口投与し、DNCBで誘導したラットのアトピー様皮膚炎に対する炎症・免疫・腸内細菌・短鎖脂肪酸への影響を検討。
アブストの内容
アガベフルクタンはラットADモデルで、一部用量で耳腫脹やNF-κB経路を抑制し、血清IgE正常化、肥満細胞・好酸球減少、表皮肥厚改善を示した。掻痒行動は変わらず、皮膚の黄色ブドウ球菌減少や表皮ブドウ球菌回復とともに、腸内でビフィドバクテリウム増加や短鎖脂肪酸変化を誘導。用量により非線形の微生物・代謝調整を伴う免疫制御的効果が示唆された。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群と皮膚炎症の関連性を示しており、AGAVE-derived fructansが腸内微生物群を調節することで皮膚免疫反応に影響を与えることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactobacillus, staphylococcus
staphylococcus aureus, staphylococcus epidermidis
Washed microbiota transplantation relieves atopic dermatitis via gut-skin microbiome rebalancing.
PMID
41521300
スタディーの内容
中等度〜重度アトピー性皮膚炎患者23例でWMTの臨床効果と腸・皮膚微生物変化を前後比較した。
アブストの内容
23例での報告では、WMTは58回中5.2%の軽微な有害事象で耐容性良好とされ、SCORAD・EASI・DLQI・掻痒スコアが有意に改善した。好塩基球は減少し他の血液学的指標やサイトカインは概ね安定。腸ではMicrobiome Health Index改善と短鎖脂肪酸産生菌の増加、皮膚ではブドウ球菌優位からAcinetobacterやPerlucidibaca等の増加へ変化し、これらの微生物変化は臨床重症度や全身炎症と逆相関した。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群と皮膚の微生物群が改善されることでアトピー性皮膚炎の症状が緩和され、両方の微生物群の変化が腸-皮膚軸を示唆しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
acinetobacter, coprococcus, eubacterium, perlucidibaca, staphylococcus
eubacterium coprostanoligenes
Integrative multi-omics analysis reveals gut-skin axis mechanisms and novel therapeutic target GALE in atopic dermatitis.
PMID
41556698
スタディーの内容
アトピー性皮膚炎患者の皮膚single‑cell解析と腸内微生物関連遺伝子を統合して腸—皮膚軸と治療標的を調べた研究
アブストの内容
AD(皮膚biopsy:患者5例、健常4例)のsingle‑cell解析で角化細胞の多様化と免疫細胞間通信の増加を確認。腸内微生物代謝産物関連遺伝子と皮膚病理の交差からGALEら7遺伝子を同定し、Eubacterium eligens群がビタミン前駆体経路を介して全身免疫に影響すると示唆。分子ドッキングでメトトレキサートはGALEに高い親和性(-10.4 kcal/mol)を示し、分子動力学で結合安定性が支持された。ただし症例数は少なく、ドッキングやMDは計算予測であり、細胞内での機能的・臨床的検証は示されていない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌とアトピー性皮膚炎との関係を遺伝子レベルで証明しており、また特定の微生物メタボリット(GALE)が全身免疫反応に影響を与えることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
eubacterium
Gut and skin microbial dysbiosis correlate with systemic inflammation and pruritus in immunological non-responders.
PMID
41994290
スタディーの内容
HIV陽性で免疫回復不全(INR)の人33名を対象に、掻痒の有無で腸・皮膚マイクロバイオームと全身炎症(16Sとサイトカイン)を比較した研究
アブストの内容
掻痒を示すINRのPLWHは皮膚で微生物種の豊富さが増えBacillusが減少、腸では多様性が低下していた。血中の炎症性サイトカインIL‑1βは腸のVeillonellaと正相関を示した。観察研究のため因果は示されず、小規模かつINRに限定される点に注意が必要。
選ばれた理由
論文は腸と皮膚の微生物群の異常が全身性炎症と関連していることを示しており、これは皮膚免疫シグナル(例えばTh17/Tregバランス)に影響を及ぼし、炎症性皮膚表型を引き起こす可能性があるという仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacillus, veillonella
Sanyin decoction alleviates psoriasis by reshaping gut microbiota and modulating the gut-spleen-skin axis.
PMID
42078522
スタディーの内容
イミキモドで誘導した乾癬様マウスに経口でSanyin decoction(SYD )を投与し、皮膚病変、腸内細菌叢、短鎖脂肪酸、脾臓と皮膚の遺伝子発現を解析した。
アブストの内容
SYDは乾癬様マウスの皮膚病変と病変スコアを改善し、腸内で短鎖脂肪酸産生菌(g__Lachnospiraceae, g__Rikenella, g__Muribaculum)が増え、糞中酢酸が上昇した。脾臓ではIL‑4発現と制御性T細胞が増加し血中IL‑4も上昇。皮膚ではIL‑17経路が抑制され角化細胞分化関連経路が活性化した。これらは関連を示す所見であり、因果やヒトへの一般化は未検証である。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群の構成変化が免疫系に影響を及ぼし、皮膚炎症性状態に関与することを支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
muribaculum, rikenella
Non-invasive detection of pediatric atopic dermatitis based on fecal microbiota and metabolite profiles: a diagnostic approach.
PMID
42327796
スタディーの内容
軽〜中等度小児アトピーと健常児の便微生物・代謝物を比較し診断バイオマーカーを探索
アブストの内容
軽〜中等度小児ADは腸内微生物の多様性増加と組成変化(Bacteroidota↑、Actinomycetota↓、Bifidobacterium↓、特定Bacteroides種↑)および脂質・核酸代謝の変動が観察された。複合バイオマーカーは探索的に高い診断性能を示したが、単施設・横断研究のため因果は不明で外部検証が必要。
選ばれた理由
論文は子供のアトピー性皮膚炎と腸内微生物群の関連性を示しており、これは皮膚免疫シグナルや炎症性皮膚表型との関連性を推測するための根拠となります。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, bifidobacterium, klebsiella, parabacteroides, ruminococcus
Improvement of skin condition and intestinal microbiota via Heyndrickxia coagulans SANK70258 intake: A placebo-controlled, randomized, double-blind, parallel-group comparative study.
PMID
39127017
スタディーの内容
30〜65歳の日本人女性80名を対象に、Heyndrickxia coagulans SANK70258単独の8週間摂取が皮膚状態と腸内環境へ与える影響をプラセボ対照二重盲検ランダム化試験で調べた。
アブストの内容
8週間の摂取で、被験群は糞便フェノールの減少(p=0.044)や便pH低下(p=0.022)、皮膚明度(L*)の向上(p=0.040)や肝機能検査の改善などが報告された。糞便中のCMLや血中ヒドロキシプロリンも減少し、サブ解析で皮のむけや排便頻度の改善が示された。ただし因果関係や臨床的意義、被験者の限定性(日本人女性)や副作用・長期効果など不明点が残る。
選ばれた理由
論文はヒューネルキア・コグランスSANK70258の摂取が腸内フローラと肌状態に影響を与えることを示しており、これは腸-皮膚軸を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
heyndrickxia
heyndrickxia coagulans
Effect of combined probiotics and doxycycline therapy on the gut-skin axis in rosacea.
PMID
39475254
スタディーの内容
ロザセア患者60名を対象に、2週間のドキシサイクリン投与後にプロバイオティクス、プラセボ、無処置の3群で3か月介入し、皮膚と腸の微生物・臨床変化を調べた。
アブストの内容
プロバイオティクス併用群では顔の炎症や医師評価が改善し、顔面皮膚の微生物多様性は低下、腸内微生物の異質性は増加した。特定の皮膚関連菌は減少し、腸内でいくつかの菌が増加、皮脂量低下や臨床改善と関連が見られた。またテトラサイクリン耐性を含む抗生物質耐性遺伝子はプロバイオティクス群で少なかった。これらは関連を示す所見であり、因果関係や長期効果は明らかでない。
選ばれた理由
論文のアブストラクトは、プロバイオティクスが顔の皮膚状態を改善し、炎症を和らげ、皮膚微生物群の多様性を低下させると述べており、これは腸と皮膚間の軸に関する仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
aquabacterium, bacteroides, coprobacillus, streptococcus, yimella
coprobacillus cateniformis
Interconnection of the Gut-Skin Axis in NC/Nga Mouse with Atopic Dermatitis: Effects of the Three Types of Bifidobacterium bifidum CBT-BF3 (Probiotics, Postbiotics, and Cytosine-Phosphate-Guanine Oligodeoxynucleotide) on T Cell Differentiation and Gut Microbiota.
PMID
39554831
スタディーの内容
DNCBでアトピー様皮膚炎を誘導したNC/Ngaマウスに、3種のB. bifidum(生菌・熱殺菌・CpG ODN)を経口投与して免疫応答と腸内細菌叢を検討した。
アブストの内容
経口投与した生菌・熱殺菌体・CpG ODNの3種B. bifidumは、ADマウスで腸管関連リンパ組織(特にmLNs)におけるTh2/Th17関連転写因子・サイトカインとTSLPのmRNAを低下させ、Treg関連因子やガレクチン‑9、フィラグリン遺伝子のmRNAを増加させた。腸内ではBacteroides属、Bifidobacterium属、Faecalibacterium prausnitzii、Roseburia属が増加した。効果はmLNsでより顕著だが、臨床症状や蛋白発現等の詳細はAbstractに明示されていない。
選ばれた理由
論文はNC/Ngaマウスの腸内細菌群とT細胞分化について述べており、これらの変化が皮膚炎症マーカーとバリア関連遺伝子-expressionに影響を与えることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, bifidobacterium, faecalibacterium, leuconostoc, roseburia, weissella
bifidobacterium bifidum, faecalibacterium prausnitzii, leuconostoc citreum, weissella cibaria, weissella koreensis
Gut bacterial sphingolipid production modulates dysregulated skin lipid homeostasis.
PMID
39803564
スタディーの内容
腸内細菌のスフィンゴ脂質産生が皮膚脂質に及ぼす影響を、Bacteroides thetaiotaomicronとマウスで追跡調査した。
アブストの内容
バイオオーソゴナル化学で標識した腸内由来スフィンゴ脂質が皮膚表皮へ移行することを示した。スフィンゴ脂質合成能を欠くB. thetaiotaomicron変異株では移行が減少し、皮膚のバリア関連遺伝子発現やセラミド量が変化した。結果はマウス実験に基づき、人での影響や詳細な作用機序は不確かである。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌が生産する脂肪分が皮膚に伝達され、皮膚の脂質平衡を変化させるという具体的な証拠を提供しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides
bacteroides thetaiotaomicron
Extracellular vesicles of Limosilactobacillus fermentum SLAM216 ameliorate skin symptoms of atopic dermatitis by regulating gut microbiome on serotonin metabolism.
PMID
40028723
スタディーの内容
Limosilactobacillus fermentum SLAM216由来の細胞外小胞(LF216EV)が、培養細胞とマウスのアトピー様皮膚症状や腸内環境に与える影響を解析した。
アブストの内容
LF216EVは脂質や代謝物を含み、TNFα/IFNγ誘導の細胞モデルで免疫関連遺伝子発現を変化させ、DNCB誘 導マウスの発赤・乾燥・掻痒行動や表皮肥厚・肥満細胞浸潤を軽減しました。皮膚・腸でセロトニン関連遺伝子や血清セロトニンが増加し、腸内細菌組成の変化と相関が示されました。ただしヒトでの確認や因果の確定はされていません。
選ばれた理由
論文は、Limosilactobacillus fermentum SLAM216の外分泌小体が腸内微生物群を介してセロトニン合成を促進し、アトピー性皮膚炎の症状を緩和することを示しています。これは、腸と皮膚間の信号伝達軸に関連しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
desulfovibrio, limosilactobacillus
limosilactobacillus fermentum
Probiotics ameliorate atopic dermatitis by modulating the dysbiosis of the gut microbiota in dogs.
PMID
40264044
スタディーの内容
犬のアトピー性皮 膚炎(cAD)と腸内細菌叢の関連を調べ、プロバイオティクス投与の臨床効果と腸内細菌叢変化を評価した。
アブストの内容
cAD犬は健康犬に比べ腸内細菌叢のα多様性が低く、複数の菌属や46の代謝経路が異なっていた。重症度はα多様性やFusobacterium・Megamonasの量と負の相関を示した。16週間の毎日投与でプロバイオティクスは臨床重症度を有意に低下させ、改善した犬ではα多様性が増加した。腸内微生物の改善が症状改善に関与した可能性を示すが因果は確定していない。
選ばれた理由
論文は犬のアトピー性皮膚炎と腸内細菌群の関連性を示し、プロバイオティクスの投与が腸内細菌群の改善により症状を軽減することを証明しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacillus, caproiciproducens, clostridioides, clostridium, collinsella, fusobacterium, helicobacter, megamonas, terrisporobacter
Exploring the Therapeutic and Gut Microbiota-Modulating Effects of Qingreliangxuefang on IMQ-Induced Psoriasis.
PMID
40322026
スタディーの内容
IMQで誘発したマウス乾癬モデルで、清熱凉血方(QRLXF)が皮疹・炎症、腸内細菌叢とTh17へ与える影響を検討した。
アブストの内容
ネットワーク薬理でTh17分化の関与が示唆され、IMQマウスでQRLXFは皮膚炎と炎症を改善した。16S解析でLigilactobacillusやLactobacillusが増加しAnaerotruncus等が減少したが、これら変化とTh17調節の因果関係や用量・人への適用は不明である。
選ばれた理由
論文は、QRLXFが皮膚炎症と腸内細菌叢を調節することにより、乾癬の治療に有効であることを示しており、これは仮説に直接一致しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
anaerotruncus, bilophila, lactobacillus, ligilactobacillus, mucispirillum, negativibacillus
Collagen peptides promote skin collagen synthesis by modulating the gut microbiota and activating the TGF-β pathway.
PMID
40497369
スタディーの内容
プロテアーゼ耐性のコラーゲンペプチドが腸内細菌を介して皮膚コラーゲン合成を促すか、ラット・マウスで評価
アブストの内容
CTPは吸収性が高く、皮膚コラーゲン欠損マウスで皮膚コラーゲンが対照比119.95%増加しました。トランスクリプトミクスはTGF-β経路を介したコラーゲン合成促進と炎症抑制を示し、腸内多様性やSCFA産生を高め、Pro‑Hypの大腸到達と腸のTGF-β産生細胞増加との関連が示唆されます。これらは動物モデルでの結果であり、因果関係の確定やヒトへの一般化には注意が必要です。
選ばれた理由
論文は、コラーゲンペプチドが腸内細菌叢を remodelし、TGF-β パスウェイを活性化することで皮膚のコラーゲン合成を促進することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lachnoclostridium, roseburia
Oral administration of Lactiplantibacillus plantarum GKK1 ameliorates atopic dermatitis in a mouse model.
PMID
40529585
スタディーの内容
5週齢BALB/cマウスに42日間経口投与し、L. plantarum GKK1がアトピー性皮膚炎の症状と免疫・腸内環境に与える影響を評価した
アブストの内容
経口GKK1投与はADマウスの皮膚所見を改善し、炎症を軽減した。高用量で組織学的炎症が有意に低下し、脾臓でIL-2が上昇、IL-4/IL-5/IL-17が抑制された。腸内でLactobacillusやBifidobacteriumが増え、短鎖脂肪酸も増加した。これはマウスモデルでの結果であり、腸内変化が皮膚改善の原因であるかや人への適用性は追加検証が必要である。
選ばれた理由
論文は、乳酸菌GKK1の摂取がアトピー性皮膚炎の症状を改善し、腸内微生物群に影響を与えることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactiplantibacillus, lactobacillus
lactiplantibacillus plantarum
Luteolin ameliorates skin lipid hypersecretion, inflammation and oxidative stress in vivo and in vitro.
PMID
40946871
スタディーの内容
オレイン酸で誘導した皮膚脂質過剰モデルのC57BL/6マウスとSZ95細胞を用いて、ルテオリンの脂質代謝・炎症・酸化への影響を評価した。
アブストの内容
ルテオリンはマウスでコレステロールを有意に低下させ、SZ95細胞で中性脂質(TG)と非エステル型脂肪酸(NEFA)を減少させた。腸内 細菌叢に変化(Akkermansia、Bacteroides、Alistipes増加)を伴い、脂質過酸化マーカーMDA低下、炎症性因子TNF‑α・IL‑6発現抑制、SIRT1 mRNA上昇が観察され、抗炎症・抗酸化作用が示唆された。ただし結果はマウスと細胞系での報告である。
選ばれた理由
論文は、ルテオリンが皮膚脂質過剰分泌を改善し、炎症と酸化ストレスを抑制する効果を示しています。さらに、ルテオリンが腸内細菌叢の多様性と構造に影響を与え、アッケルマンジア、バクテロイデス、アリストピースなどの相対量が上昇し、抗酸化および抗炎症過程に関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
akkermansia, alistipes, bacteroides
High-fat diet exacerbates atopic dermatitis through alterations in the gut microbiome.
PMID
41192778
スタディーの内容
高脂肪食がアトピー様皮膚炎に与える影響を、NC/NgaマウスのDNCB誘導ADモデルで腸内細菌変化・糞便移植・酢酸投与を用いて調べた。
アブストの内容
マウスのADモデルで高脂肪食は皮膚の炎症マーカー(Tnfa等)やAD関連因子(Il4等)を増強し、Bacteroides acidifaciensやParabacteroides distasonisの減少と盲腸内の酢酸・プロピオン酸・酪酸低下を伴った。糞便移植で腸内細菌変化と症状悪化の関連が示され、酢酸投与で炎症指標と症状悪化が軽減した。いずれもマウス実験でヒトへの一般化は慎重を要する。
選ばれた理由
論文は高脂肪食がアトピー性皮膚炎の症状を悪化さ せ、これは腸内細菌叢と短鎖脂肪酸レベルの変化に関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, parabacteroides
bacteroides acidifaciens, parabacteroides distasonis
Evaluating the Adjuvant Therapeutic Effects of Probiotic Strains Lactococcus cremoris and Lacticaseibacillus paracasei on Canine Atopic Dermatitis and Their Impact on the Gut and Skin Microbiome.
PMID
41227429
スタディーの内容
犬のアトピー性皮膚炎に対しL. cremoris MP01とL. paracasei MP02の複合プロバイオティクスを60日間投与し、臨床と腸・皮膚マイクロバイオームを単群で評価した。
アブストの内容
8頭を対象とした60日間の単群投与で、痒みや病変重症度は低下傾向を示し、血清IgEは有意に減少(p<0.05)。代表6頭の腸・皮膚微生物叢でErysipelotrichaceaeの有意減少や他の菌の減少傾向、 短鎖脂肪酸増加傾向が見られ、PICRUSt解析は免疫関連経路の関与を示唆した。対照群のない小規模試験のため、効果の因果関係や臨床的意義は追加検証が必要。
選ばれた理由
論文は犬のアトピー性皮膚炎に対するプロバイオティクスの治療効果を調査し、腸と皮膚の微生物群の変化が観察されました。これは、腸-皮膚軸を通じた免疫調整作用を示唆しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
escherichia, lacticaseibacillus, lactococcus, romboutsia, shigella
lacticaseibacillus paracasei, lactococcus cremoris, shigella flexneri
Oral Prescription Containing Ceramide, Proanthocyanidins, Quercetin, and Citrus Flavonoids Improves Sensitive Skin in Mice by Modulating Inflammation, Skin Barrier Function, and Gut Microbiota.
PMID
41392802
スタディーの内容
セラミド・プロアントシアニジン・ケルセチン・柑橘フラボノイド含有の経口処方が、マウスのアトピー性皮膚炎モデルと乾燥皮膚(AEW)モデルで炎症、皮膚バリア、腸内フローラに与える影響を評価した。
アブストの内容
高用量の経口処方はマウスのアトピーモデルで皮膚病変やTEWL、表皮肥厚、肥満細胞浸潤やIL‑4/6/31・ET‑1を低下させ、乾燥モデルではフィラグリン・AQP3・ロリクリンの発現を高め保湿を回復した。さらに腸内フローラに変化(Firmicutes/Bacteroidesの減少)を伴い、皮膚状態の改善に関連する可能性が示唆されたが、人での有効性や因果関係は未確認である。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群と皮膚の関連性を 示し、敏感肌の改善に寄与すると述べています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides
Immunomodulatory and anti-inflammatory effects of agave fructans in atopic dermatitis: gut microbiota and short-chain fatty acid implication.
PMID
41409292
スタディーの内容
アガベ由来フルクタンを経口投与し、DNCBで誘導したラットのアトピー様皮膚炎に対する炎症・免疫・腸内細菌・短鎖脂肪酸への影響を検討。
アブストの内容
アガベフルクタンはラットADモデルで、一部用量で耳腫脹やNF-κB経路を抑制し、血清IgE正常化、肥満細胞・好酸球減少、表皮肥厚改善を示した。掻痒行動は変わらず、皮膚の黄色ブドウ球菌減少や表皮ブドウ球菌回復とともに、腸内でビフィドバクテリウム増加や短鎖脂肪酸変化を誘導。用量により非線 形の微生物・代謝調整を伴う免疫制御的効果が示唆された。
選ばれた理由
論文は腸内細菌叢と皮膚炎症マーカー、バリア関連遺伝子-expressionの間の関係を示唆しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactobacillus, staphylococcus
staphylococcus aureus, staphylococcus epidermidis
Butyrylated Smilax glabra starch relieves atopic dermatitis through gut-skin axis modulation via colon-targeted delivery.
PMID
41477354
スタディーの内容
コロン標的ブチレート供与体(BSGS)が腸–皮膚軸を介して、試験管発酵とアトピー性皮膚炎マウスで効果を示すかを検討した
アブストの内容
BSGSは消化に強く大腸でのブチレート放出を想定し、試験管発酵で短鎖脂肪酸(特にブチレート)を増加させた。ADマウスでは皮膚炎の軽減、血中炎症性サイトカインの低下、腸バリア回復、腸内細菌叢の組成変化(BacteroidesやPrevotellaceae増、Alistipes等減)を示し、ブチレート放出とNF-κB経路抑制(p65/IκBαのリン酸化低下)と関連していた。ただしヒトでの有効性や用量・安全性は示されていない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌と皮膚の軸を介して但し症マウスの炎症を抑制し、腸内細菌構成を変更することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, bacteroides
Washed microbiota transplantation relieves atopic dermatitis via gut-skin microbiome rebalancing.
PMID
41521300
スタディーの内容
中等度〜重度アトピー性皮膚炎患者23例でWMTの臨床効果と腸・皮膚微生物変化を前後比較した。
アブストの内容
23例での報告では、WMTは58回中5.2%の軽微な有害事象で耐容性良好とされ、SCORAD・EASI・DLQI・掻痒スコアが有意に改善した。好塩基球は減少し他の血液学的指標やサイトカインは概ね安定。腸ではMicrobiome Health Index改善と短鎖脂肪酸産生菌の増加、皮膚ではブドウ球菌優位からAcinetobacterやPerlucidibaca等の増加へ変化し、これらの微生物変化は臨床重症度や全身炎症と逆相関した。
選ばれた理由
論文は腸と皮膚の微生物群が改善され、炎症マーカーとバリア関連遺伝子表現に影響を与えるという仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
acinetobacter, coprococcus, eubacterium, perlucidibaca, staphylococcus
eubacterium coprostanoligenes
Integrative multi-omics analysis reveals gut-skin axis mechanisms and novel therapeutic target GALE in atopic dermatitis.
PMID
41556698
スタディーの内容
アトピー性皮膚炎患者の皮膚single‑cell解析と腸内微生物関連遺伝子を統合して腸—皮膚軸と治療標的を調べた研究
アブストの内容
AD(皮膚biopsy:患者5例、健常4 例)のsingle‑cell解析で角化細胞の多様化と免疫細胞間通信の増加を確認。腸内微生物代謝産物関連遺伝子と皮膚病理の交差からGALEら7遺伝子を同定し、Eubacterium eligens群がビタミン前駆体経路を介して全身免疫に影響すると示唆。分子ドッキングでメトトレキサートはGALEに高い親和性(-10.4 kcal/mol)を示し、分子動力学で結合安定性が支持された。ただし症例数は少なく、ドッキングやMDは計算予測であり、細胞内での機能的・臨床的検証は示されていない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌とアトピー性皮膚炎との間の軸についての証拠を提供し、またGALEという新たな治療標的を特定しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
eubacterium
Synbiotic Combination of Lactococcus lactis LB1022 and Fructo-Oligosaccharides Mitigates the Atopic March by Modulating the Microbiota-Gut-Skin-Lung Axis.
PMID
41668505
スタディーの内容
卵白(OVA)で感作した雌マウスにFOSとLactococcus lactis LB1022のシンバイオティクスを8週間投与し、皮膚→気道のアトピー進行を評価
アブストの内容
FOSとL. lactis LB1022の併用シンバイオティクスは、OVA感作マウスで皮膚病変と気道炎症、Th2優位のサイトカインや血中IgE/IgG1を顕著に抑制した。腸内でSCFA産生菌(LactobacillusやBifidobacterium等)を増やし糞中SCFAを上昇させ、免疫反応の改善と関連していた。ただしマウスモデルでの関連観察であり、人での有効性や因果は未確定である。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌群の改変が皮膚炎症マーカーと皮膚バリア関連遺伝子-expressionに measurable alterations をもたらすことを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactobacillus, lactococcus
lactococcus lactis
Intestinal dysbiosis exacerbates skin inflammation via microbial metabolite-driven Th2 cell differentiation.
PMID
41997160
スタディーの内容
腸上皮のTLR4欠損が腸内細菌叢と微生物代謝物を介してアトピー性皮膚炎を悪化させる仕組みを、マウス実験と患者データで検討した。
アブストの内容
腸上皮TLR4欠損は腸内フローラを変化させ、Akkermansia減少とCutC陽性菌増加により腸内でコリン→トリメチルアミン転換が亢進し、血中TMAOが上昇した。マウスではTMAOがPPP5を介してPPARγの脱リン酸化を促しTh2分化を高め、皮膚炎を増悪させた。 ヒトではAD患者の血中TMAOが重症度やIgEと相関し、食事性コリン高摂取がADリスクと関連したが、ヒトでの因果関係は明確でない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群の異常が皮膚炎症を引き起こすメカニズムを示しており、微生物メタボリットによるTh2細胞分化と皮膚病変との関連性を明らかにしています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
akkermansia
akkermansia muciniphila
Sanyin decoction alleviates psoriasis by reshaping gut microbiota and modulating the gut-spleen-skin axis.
PMID
42078522
スタディーの内容
イミキモドで誘導した乾癬様マウスに経口でSanyin decoction(SYD)を投与し、皮膚病変、腸内細菌叢、短鎖脂肪酸、脾臓と皮膚の遺伝子発現を解析した。
アブストの内容
SYDは乾癬様マウスの皮膚病変と病変スコアを改善し、腸内で短鎖脂肪酸産生菌(g__Lachnospiraceae, g__Rikenella, g__Muribaculum)が増え、糞中酢酸が上昇した。脾臓ではIL‑4発現と制御性T細胞が増加し血中IL‑4も上昇。皮膚ではIL‑17経路が抑制され角化細胞分化関連経路が活性化した。これらは関連を示す所見であり、因果やヒトへの一般化は未検証である。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群の変化と皮膚炎症マーカー、バリア関連遺伝子-expressionとの関連性を示しており、腸-脾-皮膚軸を通じた信号伝達軸の存在を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
muribaculum, rikenella
Therapeutic Potential of Specific Lacticaseibacillus rhamnosus Strains for DNCB-Induced Atopic Dermatitis in Mice.
PMID
42123937
スタディーの内容
DNCB誘発マウスのアトピー性皮膚炎モデルで、3株のLacticaseibacillus rhamnosusを経口投与し治療効果を比較検討した。
アブストの内容
MG-A054は皮膚炎と掻痒を最も効果的に軽減し、血清IgE・IL-4を低下させ、表皮肥厚や好酸球・肥満細胞の浸潤を抑制した。in vitroでヒアルロニダーゼ活性や肥満細胞脱顆粒の抑制、16S解析での腸内細菌叢再構築が示唆され、腸―皮膚軸を介した作用機序の可能性が示された。ただし全て前臨床(マウス・in vitro)であり、因果関係やヒトへの適用は未確定である。
選ばれた理由
論文はMG-A054菌株が腸内細菌叢を remodelし、皮膚炎症を軽減するという結果を示しており、これは腸-皮膚軸の概念に合致します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lacticaseibacillus
lacticaseibacillus rhamnosus
Oral probiotics and topical secretome to enhance clinical outcomes and microbiome restoration in acne vulgaris: a double-blind, randomised controlled trial protocol.
PMID
42242743
スタディーの内容
軽度〜中等度のニキビ患者64名を対象に、経口プロバイオティクスと局所MSC分泌物の併用効果を8週間で無作為二重盲検で検証する。
アブストの内容
本試験は標準治療に経口プロバイオティクスとメセンキマル間質細胞由来分泌物(またはそれぞれのプラセボ)を併用し、8週間で面皰・炎症性病変の減少と皮膚・腸の微生物や生化学指標(トリプトファン代謝物、コラーゲン、pH、水分、皮脂、IL‑6)の変化を評価する二重盲検ランダム化試験です。単一施設・準備段階の小規模試験であり、因果関係や長期的効果、一般化可能性には注意が必要です。
選ばれた理由
論文の要約は、口腔プロバイオティクスとトピカル分泌物を使用してアカネ症を改善し、微生物群の回復を促進するという実験的设计を説明しており、これは皮膚炎症マーカーとバリア関連遺伝子表現の変化に関連している可能性を示唆しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
cutibacterium
cutibacterium acnes
Non-invasive detection of pediatric atopic dermatitis based on fecal microbiota and metabolite profiles: a diagnostic approach.
PMID
42327796
スタディーの内容
軽〜中等度小児アトピーと健常児の便微生物・代謝物を比較し診断バイオマーカーを探索
アブストの内容
軽〜中等度小児ADは腸内微生物の多様性増加と組成変化(Bacteroidota↑、Actinomycetota↓、Bifidobacterium↓、特定Bacteroides種↑)および脂質・核酸代謝の変動が観察された。複合バイオマーカーは探索的に高い診断性能を示したが、単施設・横断研究のため因果は不明で外部検証が必要。
選ばれた理由
論文は子供のアトピー性皮膚炎と腸内微生物群の関連性を示しており、皮膚炎症マーカーとバリア関連遺伝子表現との間の関係も推測できる。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, bifidobacterium, klebsiella, parabacteroides, ruminococcus
Lactobacillus sakei WIKIM30 Ameliorates Atopic Dermatitis-Like Skin Lesions by Inducing Regulatory T Cells and Altering Gut Microbiota Structure in Mice.
PMID
30154801
スタディーの内容
マウスのアトピー性皮膚炎モデルで、経口投与したLactobacillus sakei WIKIM30が免疫応答と腸内細菌叢に与える影響を調べた。
アブストの内容
経口WIKIM30投与はマウスのAD様皮膚病変や血清IgE・IL‑4を低下させ、末梢リンパ節でのTh2反応を抑えつつ、腸管リンパ節でTregとIL‑10 を増加させた。さらにADで変化した腸内細菌叢(Arthromitus・Ralstonia増、Ruminococcus減)を改善し、Ruminococcus増加はTreg関連反応と相関していた。これらはマウスでの所見でありヒトでの有効性は不明。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群の構造が変化し、Treg細胞の生成が促進され、アトピー性皮膚炎の症状が改善されることを示しています。これは、腸内細菌群の変化が全身性サイトカインプロファイルに影響を与え、皮膚免疫シグナルに貢献することが予想される仮説を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus, ralstonia, ruminococcus
Antibiotics-Induced Dysbiosis of Intestinal Microbiota Aggravates Atopic Dermatitis in Mice by Altered Short-Chain Fatty Acids.
PMID
31743970
スタディーの内容
幼少期に抗生剤で腸内細菌叢を乱したマウスのOVA誘導アトピー性皮膚炎モデルで、腸内代謝物(SCFA)や免疫細胞を調べた。
アブストの内容
マウスで幼少期の抗生剤投与はOVA誘導アトピーを悪化させ、臨床スコア・TEWL・組織病変が増悪。全身IgEと皮膚IL‑4が上昇し、腸でIL‑17とILC3が増加、SCFA産生とFOXP3⁺細胞は減少。健常糞やプロバイオティクス投与では悪化が抑えられたことから、腸内細菌とSCFAが免疫バランスに関わる可能性が示唆される(マウス実験)。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群の乱れがアトピー性皮膚炎の発症に影響を及ぼし、短鎖脂肪酸(SCFAs)と調節T細胞の数を制御することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
The Role of Gut Microbiome in Psoriasis: Oral Administration of Staphylococcus aureus and Streptococcus danieliae Exacerbates Skin Inflammation of Imiquimod-Induced Psoriasis-Like Dermatitis.
PMID
32392785
スタディーの内容
マウスの腸内細菌を解析し、特定の菌を経口投与してイミキモド誘導皮膚炎への影響を評価した。
アブストの内容
腸内で優占していたStaphylococcus aureusとStreptococcus danieliaeを抗生剤処理後のマウスに経口投与すると、イミキモド誘導の皮膚炎(耳肥厚・病理所見)が悪化し、TNF-αやIL-17A/17F、IL-22が上昇した。マウス実験に基づく結果であり、ヒトでの因果関係や詳細な機序は不明である。
選ばれた理由
論文は、特定の腸内細菌(Staphylococcus aureusとStreptococcus danieliae)が皮膚炎症を悪化させることを示しており、これは免疫シグナル伝達に影響を与える可能性があるという仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
staphylococcus, streptococcus
staphylococcus aureus, streptococcus danieliae
Lactobacillus paracasei KBL382 administration attenuates atopic dermatitis by modulating immune response and gut microbiota.
PMID
33016202
スタディーの内容
DFE誘発アトピー性皮膚炎マウスに、韓国人健常者糞便由来Lactobacillus paracasei KBL382を1×10^9 CFU/日、4週間経口投与して効果を検討した。
アブストの内容
マウスのDFE誘発アトピーモデルで、KBL382経口投与は皮膚病変・表皮肥厚・血清IgE・炎症細胞浸潤を有意に低下させ、Th1/Th2/Th17系サイトカインを減少させた。皮膚ではIL-10とTGF-βが増加し、腸管リンパ節のCD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞が増え、腸内細菌叢も変化した。なお本研究はマウス実験でありヒトへの効果は未検証である。
選ばれた理由
論文は、ラクトバシロバクテリウム・パラカセイイの摂取が腸内細菌叢を変化させることでアトピー性皮膚炎の症状を改善し、免疫応答を調節すると述べています。これは、腸内細菌叢の変動が全身性サイトカインプロファイルに影響を与え、皮膚免疫シグナル(例えばTh17/Tregバランス)に寄与することと一致しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Psoriasis Is Associated With Elevated Gut IL-1α and Intestinal Microbiome Alterations.
PMID
33117362
スタディーの内容
カザフスタンの30–45歳外来患者の便を用い、尋常性乾癬群と非患者の腸内免疫(47項目ELISA)と微生物叢を比較しました。
アブストの内容
乾癬群は便中の多くの測定値が高めで、特に腸内IL-1αが4.19倍(p=0.007)に上昇し、3か月後も有意な変化は見られませんでした(p=0.430)。Firmicutesの組成変化としてFaecalibacterium増、Oscillibacter・Roseburia減が観察された一方で、全体の微生物多様性やFirmicutes/Bacteroidetes比とは関連しませんでした。腸の炎症やディスバイオシスとの関連が示唆されますが、因果は不明です。
選ばれた理由
論文は皮膚疾患(-psoriasis-)と腸内微生物群の関連性を示しており、これは仮説に沿っています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
faecalibacterium, oscillibacter, roseburia
Abietic acid ameliorates psoriasis-like inflammation and modulates gut microbiota in mice.
PMID
33607198
スタディーの内容
IMQで誘発したBALB/cマウスの乾癬様炎症に、主要成分アビエチン酸を経口投与して皮膚症状・免疫応答・腸内細菌叢の影響を評価した。
アブストの内容
アビエチン酸(40 mg/kgを7日間経口投与)は、IMQ誘発マウスのPASIを低下させ、脾臓でのTh17/Tregバランスを調整し、血清のTNF-α、IL-17A、TGF-β1、IL-23を低下させた。腸内ではAnaerotruncusやChristensenellaが減少し、Kurthia、Citrobacter、Klebsiellaが増加、これらと炎症指標に相関が認められた。ヒトでの有効性や因果関係は未検証である。
選ばれた理由
論文は、アビエ酸が皮膚炎症を軽減し、腸内細菌叢の構成を変更することでその効果を示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
anaerotruncus, christensenella, citrobacter, klebsiella, kurthia
Dysbiosis of gut microbiota and its correlation with dysregulation of cytokines in psoriasis patients.
PMID
33685393
スタディーの内容
乾癬患者と健常者の便微生物叢を16Sシーケンスで比較し、炎症関連指標との相関を解析した研究。
アブストの内容
乾癬患者では腸内細菌組成が変化し、FaecalibacteriumやMegamonasが増加。IL‑2受容体はPhascolarctobacteriumと正の相関、Dialisterと負の相関を示し、両菌の相対存在量が病勢指標になり得ることが示唆された。ただし因果関係は示されておらず、追加の機構解明実験が必要である。
選ばれた理由
論文のアブストラクトは、腸内細菌群の構成が変化し、これにより炎症性皮膚疾患に関連するサイトカインレベルに影響を与えるという仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
dialister, faecalibacterium, megamonas, phascolarctobacterium
Deciphering Gut Microbiota Dysbiosis and Corresponding Genetic and Metabolic Dysregulation in Psoriasis Patients Using Metagenomics Sequencing.
PMID
33869074
スタディーの内容
腸内細菌の組成・遺伝子機能・代謝物を、乾癬患者30例と健常者15例の便検体をメタゲノム解析で比較した研究。
アブストの内容
乾癬患者は微生物多様性に有意差はないものの、菌種構成が変化(Firmicutes等増、Bacteroidetes等減)し、134のCOGと15のKEGG経路(LPS合成・WNT・アポトーシス等)が富化、H2Sやイソ酪酸など5種類の代謝物が異常を示した。免疫・炎症や血管新生、腸脳・脳皮膚軸に関連すると示唆されるが、観察的解析で因果関係や機能的検証は未確定。
選ばれた理由
論文は皮膚の炎症性疾患である乾癬患者の腸内細菌群とその関連する遺伝子機能や代謝物質が異常であることを明らかにし、免疫および炎症反応に関与していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, bacteroides, bifidobacterium, eubacterium, faecalibacterium, megamonas, prevotella, roseburia
Azithromycin pretreatment exacerbates atopic dermatitis in trimellitic anhydride-induced model mice accompanied by correlated changes in the gut microbiota and serum cytokines.
PMID
34819259
スタディーの内容
マクロライド系抗生物質アジスロマイシンの前投与が、TMAで誘発したマウスのアトピー性皮膚炎様症状と腸内細菌・サイトカインに与える影響を検討
アブストの内容
アジスロマイシン前投与はTMA誘発マウスのAD様症状を悪化させ、耳の肥厚・掻痒・免疫細胞浸潤を増強した。皮膚でIL-4/IL-6/IL-17A、血清でTNF-αとIL-6が上昇し、短鎖脂肪酸産生菌が減少する一方一部腸内細菌は増加、症状とこれらの変化に相関がみられた。ヒトへの直接適用は不明。
選ばれた理由
論文は、AZIの前処置が耳皮膚の炎症症状と血清中性脂肪酸産生菌の減少を伴う腸内細菌群の変化に影響を与えることを示しています。これは、腸内細菌群の変動が全身性サイトカインプロファイルを変更し、皮膚免疫シグナルに影響を及ぼすという仮説を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
acetatifactor, alistipes, bacteroides, butyricicoccus
Gut and Cutaneous Microbiome Featuring Abundance of Lactobacillus reuteri Protected Against Psoriasis-Like Inflammation in Mice.
PMID
34853526
スタディーの内容
ヒト便移植でヒト化したイミキモド誘導マウスを用い、腸内・皮膚微生物とLactobacillus reuteriが乾癬様炎症に与える影響を調べた。
アブストの内容
皮膚炎モデルマウスで、乾癬患者便移植は炎症を悪化させ、健康者便はTreg/Th17不均衡を抑え保護的だった。HDマウスでは腸と皮膚にL. reuteriが多く、L. reuteri補給はIL-10増加・Th17減少を伴い炎症に抵抗性を与えた。腸内細菌異常が乾癬に関与する可能性を示すが、イミキモド誘導マウスでの結果であり人への直接適用は慎重な解釈が必要。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群の異常が皮膚炎症を引き起こす可能性を示しており、Th17/Tregバランスの不均衡に関連していることを支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Altered Gut Microbiota in H1-Antihistamine-Resistant Chronic Spontaneous Urticaria Associates With Systemic Inflammation.
PMID
35372130
スタディーの内容
nsAH抵抗性の慢性特発性蕁麻疹患者の腸内細菌組成と臨床・炎症指標を、抵抗性群・非抵抗性群・健常者で16S解析し比較した。
アブストの内容
nsAH抵抗性群は症状活動性や血清CRP・IL-6・赤沈、便中カルプロテクチンが高く、糞便細菌のα多様性が低かった。Prevotella・Megamonas・Escherichiaが増え、Blautia等が減少し、全身炎症はEscherichiaと正相関、BlautiaやLactobacillusらと負相関を示した。腸内ディスバイオーシスに伴う炎症表現型がnsAH抵抗性と関連するとする示唆が得られたが因果は不明。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群の変化が全身性炎症と関連していることを示しており、これは皮膚免疫シグナル(例えばTh17/Tregバランス)に影響を及ぼし、炎症性皮膚表型に関与すると仮説した内容を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alistipes, anaerostipes, blautia, dorea, escherichia, eubacterium, lachnospira, lactobacillus, megamonas, prevotella, roseburia
Intestinal dysbiosis exacerbates the pathogenesis of psoriasis-like phenotype through changes in fatty acid metabolism.
PMID
36710269
スタディーの内容
腸内細菌叢が乾癬様皮膚炎の発症・重症化に与える影響を、K14‑VEGFおよびIMQマウスでFMTや抗生物質処置を用いて検証した。
アブストの内容
腸内細菌組成の変化は乾癬様皮膚症状の重症化と一致し、重症マウス由来の微生物移植が軽症マウスの炎症(Th17増加、Prevotella増、Parabacteroides distasonis減)を悪化させた。これに伴い腸内でオレイン酸・ステアリン酸が増加し、これらの脂肪酸投与は皮膚炎とTh17/樹状細胞の活性化を促進した。抗生物質やPDE‑4阻害で症状と腸内細菌が改善した。いずれもマウス実験(一部はin vitro)に基づく結果であり、人への直接的適用は未検証である。
選ばれた理由
論文は腸内細菌群が皮膚炎症を引き起こすメカニズムを示しており、これは皮膚免疫シグナル(Th17/Tregバランス)に影響を与える可能性があるという仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
parabacteroides, prevotella
parabacteroides distasonis
The gut microbiome in bullous pemphigoid: implications of the gut-skin axis for disease susceptibility.
PMID
38022583
スタディーの内容
新規・再発を含むBP患者66名と年齢・性別・施設一致の対照66名の腸内細菌叢を16Sとショットガンで比較し、構成と機能を解析した
アブストの内容
BP患者 は腸内細菌のα多様性が低下し全体的に構成が変化。Faecalibacterium prausnitziiの減少とGABA代謝関連経路の増加が観察され、腸内細菌の変化がBPと関連し得ることを示唆するが因果関係は示されず機序の実証が必要。
選ばれた理由
論文は、BP患者の腸内微生物群の変化が炎症性皮膚疾患と関連していることを示唆しており、これは皮膚免疫シグナル(例えばTh17/Tregバランス)に影響を及ぼす可能性がある。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
faecalibacterium
faecalibacterium prausnitzii
IL-17A inhibitors alleviate Psoriasis with concomitant restoration of intestinal/skin microbiota homeostasis and altered microbiota function.
PMID
38482003
スタディーの内容
乾癬患者の腸・皮膚マイクロバイオームとIL-17A阻害薬の影響を、症 例対照・縦断解析とマウスモデルで調べた。
アブストの内容
乾癬患者では腸内でBacteroidota減少、Firmicutes・Actinobacteriota増加といったディスバイオーシスとEscherichia‑Shigella優占が観察され、総胆汁酸やアポトーシスマーカーの低下と関連が示唆された。IL‑17A阻害薬投与後は腸内微生物の正常化傾向やアポトーシス関連代謝経路の変化、炎症性サイトカインの低下と症状軽減が報告された。マウスでは皮膚でのStaphylococcus増加が示された。
選ばれた理由
論文のアブストラクトは、Psoriasis患者における腸内および皮膚微生物群の異常と炎症性皮膚表型との関連を示しており、これは仮説に直接一致しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
escherichia, shigella, staphylococcus
Bifidobacterium longum mediated tryptophan metabolism to improve atopic dermatitis via the gut-skin axis.
PMID
35239463
スタディーの内容
B. longum由来のトリプトファン代謝物が腸−皮膚軸を介してアトピー性皮膚炎を改善するかを、培養・動物・臨床で検証。
アブストの内容
B. longum CCFM1029はトリプトファン代謝を高め、インドール系代謝物I3Cを増やしてAHR経路を活性化し、Th2過剰反応を抑えてAD症状を改善したと報告。AHR阻害薬で効果は消失し、便・血中I3C増加やLachnospiraceaeの維持も観察された。ただし臨床の詳細や規模は示されていない。
選ばれた理由
論文はBifidobacterium longumによるトリプトファン代謝と吲哚衍生物がAhR信号経路を活性化し、アトピー性皮膚炎の症状を改善することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium
bifidobacterium longum
Early-Life Intervention with Bifidobacterium longum subsp. infantis CCFM1269 Alleviates Atopic Dermatitis in Mice via the Indole-3-Lactic Acid-AHR Signaling Pathway.
PMID
42479854
スタディーの内容
乳幼期にマウスへBifidobacterium longum subsp. infantis CCFM1269を経口投与し、DNFB誘発アトピー様皮膚炎への影響を調べた。
アブストの内容
早期経口投与はマウスのDNFB誘発アトピー様皮膚炎を軽減し、皮膚・耳の肥厚や臨床スコア、血中IgEを低下させた。TSLP・IL‑4・IL‑13を抑えIFN‑γを増やすなどTh1/Th2バランスを調整し、菌が産生するインドール‑3‑乳酸(ILA)が腸—皮膚軸を介して皮膚のAHRおよびCYP1A1を活性化し表皮バリアを強化した。腸内細菌叢の再構築も伴ったが、ヒトでの有効性は示されていない。
選ばれた理由
論文はindole-3-lactic acid (ILA)がAHRを活性化し、皮膚の被膜機能を強化することを示しており、これは仮説に直接一致しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium
bifidobacterium longum
Acne vulgaris, probiotics and the gut-brain-skin axis - back to the future?
PMID
21281494
スタディーの内容
にきびと腸‐脳‐皮膚軸の関係を歴史的視点から概説し、腸内細菌やプロバイオティクスが炎症や気分、代謝に及ぼす可能性を検討するレビュー
アブストの内容
レビューは、腸内細菌や経口プロバイオティクスが全身性炎症、酸化ストレス、糖代謝、組織脂質や気分に影響を与えるという近年の報告を示し、これらがにきびの病態や食事との関連研究に示唆を与える可能性を述べる。ただし多くは関連性の示唆であり因果関係や臨床的有用性はさらに検証が必要とする。
選ばれた理由
論文のアブストラクトは、腸 内細菌と皮膚間の関連性について述べており、特にアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患との関連性を示唆しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
lactobacillus acidophilus
Changing of fecal flora and clinical effect of L. salivarius LS01 in adults with atopic dermatitis.
PMID
22955359
スタディーの内容
成人中等〜重症アトピー性皮膚炎患者に対し、3株のL. salivariusの免疫作用をin vitroで評価し、最良株LS01の投与で腸内細菌と臨床症状を比較検討した。
アブストの内容
in vitro評価でLS01が最も免疫調節性を示し、成人の二重盲検プラセボ対照試験でLS01投与群はSCORADが改善し、腸内のスタフィロコッカス量が有意に減少した。LS01はTh2サイトカイン産生を抑えTh1は維持したとされるが、小規模試験のため持続性や臨床的意義の確認が必要。
選ばれた理由
論文はL. salivarius LS01菌による腸内微生物群の変化とアトピー性皮膚炎患者の臨床改善を評価しており、炎症マーカー(Th2細胞因子)の減少が示唆されています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Lactobacillus plantarum NCIMB8826 ameliorates inflammation of colon and skin in human APOC1 transgenic mice.
PMID
26689228
スタディーの内容
ヒトAPOC1遺伝子導入の高脂質血症マウスを使い、経口Lactobacillus plantarum NCIMB8826投与が腸および皮膚の炎症やバリア機能に及ぼす影響を評価した。
アブストの内容
APOC1トランスジェニックマウスは腸炎様病変や皮膚バリア障害、増加した炎症性サイトカインとIgE+/FcRε+マスト細胞を示した。経口L. plantarum投与で結腸のマスト細胞数が減少し、皮膚病変はバリア改善・肥厚消失・掻破減少で軽快した。これらは腸の免疫恒常性変化が皮膚症状抑制に関与する可能性を示唆するが、因果やヒトへの適用は明らかでない。
選ばれた理由
論文は腸内細菌と皮膚炎症の関連性を示しており、ラクトバチルス・プラントアムが腸内免疫ホメオスタシスを調節することで皮膚病変を改善することを証明しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Lactobacillus salivarius LA307 and Lactobacillus rhamnosus LA305 attenuate skin inflammation in mice.
PMID
29409331
スタディーの内容
SKH-1マウスの誘発性慢性皮膚炎に対し、経口投与した3菌株(L. salivarius LA307、L. rhamnosus LA305、B. bifidum PI22)の予防効果を比較評価した。
アブストの内容
L. salivarius LA307とL. rhamnosus LA305の経口投与は、外観と組織学的評価の両面で皮膚炎の進行を抑制し、血中の炎症性サイトカイン(IL‑1β、IL‑6、TNF‑α、IL‑17、IL‑22)を低下させ、抗炎症性サイトカイン(IL‑10、IL‑4)を増加させた。B. bifidum PI22の効果は小さかった。これらはマウスモデルでの結果であり、臨床応用には追加検証が必要である。
選ばれた理由
論文はラクトバチルス・サリバリーとラクトバチルス・ラhamnosusが皮膚炎症を軽減することを示しており、これは腸内細菌群の変更による皮膚炎症マーカーの変化を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium, lactobacillus
bifidobacterium bifidum
Lactobacillus sakei WIKIM30 Ameliorates Atopic Dermatitis-Like Skin Lesions by Inducing Regulatory T Cells and Altering Gut Microbiota Structure in Mice.
PMID
30154801
スタディーの内容
マウスのアトピー性皮膚炎モデルで、経口投与したLactobacillus sakei WIKIM30が免疫応答と腸内細菌叢に与える影響を調べた。
アブストの内容
経口WIKIM30投与はマウスのAD様皮膚病変や血清IgE・IL‑4を低下させ、末梢リンパ節でのTh2反応を抑えつつ、腸管リンパ節でTregとIL‑10を増加させた。さらにADで変化した腸内細菌叢(Arthromitus・Ralstonia増、Ruminococcus減)を改善し、Ruminococcus増加はTreg関連反応と相関していた。これらはマウスでの所見でありヒトでの有効性は不明。
選ばれた理由
論文は、ラクトバシリス・サケイ菌WIKIM30が腸内細菌叢を変化させることでアトピー性皮膚炎の症状を改善し、Treg細胞の生成を促進することを示しています。これは、腸と肌間の信号軸に関する仮説を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus, ralstonia, ruminococcus
Administration of Lactobacillus fermentum KBL375 Causes Taxonomic and Functional Changes in Gut Microbiota Leading to Improvement of Atopic Dermatitis.
PMID
31612141
スタディーの内容
ハウスダストダニで誘発したアトピー性皮膚炎マウスに、糞便由来の乳酸菌Lactobacillus fermentum KBL375を投与し、皮膚症状・免疫応答・腸内細菌叢や代謝物の変化を評価した。
アブストの内容
L. fermentum KBL375投与はAD誘導マウスで皮膚炎スコア、耳・背部の肥厚、血清IgE、肥満細胞・好酸球やTh2関連サイトカインを低下させ、IL‑10やTGF‑βや腸のCD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞を増加させた。盲腸の細菌多様性や特定菌属、アミノ酸や短鎖脂肪酸のプロファイルも変化し、代謝物は対照に近づいた。ただし本研究はマウスモデルであり、人への効果や最適投与条件・安全性は明らかでない。
選ばれた理由
論文は、乳酸菌KBL375の投与が皮膚炎症マーカーとバリア関連遺伝子-expressionに影響を与えることを示しており、これは腸-皮膚軸を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bilophila, dehalobacterium, dorea, lactobacillus
Lactobacillus paracasei KBL382 administration attenuates atopic dermatitis by modulating immune response and gut microbiota.
PMID
33016202
スタディーの内容
DFE誘発アトピー性皮膚炎マウスに、韓国人健常者糞便由来Lactobacillus paracasei KBL382を1×10^9 CFU/日、4週間経口投与して効果を検討した。
アブストの内容
マウスのDFE誘発アトピーモデルで、KBL382経口投与は皮膚病変・表皮肥厚・血清IgE・炎症細胞浸潤を有意に 低下させ、Th1/Th2/Th17系サイトカインを減少させた。皮膚ではIL-10とTGF-βが増加し、腸管リンパ節のCD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞が増え、腸内細菌叢も変化した。なお本研究はマウス実験でありヒトへの効果は未検証である。
選ばれた理由
論文はラクトバシロバクテリウム・パラカセイイの摂取が皮膚炎症マーカーと皮膚バリア関連遺伝子の表現を変更し、腸内細菌叢と皮膚間の信号軸を示唆しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Abietic acid ameliorates psoriasis-like inflammation and modulates gut microbiota in mice.
PMID
33607198
スタディーの内容
IMQで誘発したBALB/cマウスの乾癬様炎症に、主要成分アビエチン酸を経口投与して皮膚症状・免疫応答・腸内細菌叢の影響を評価した。
アブストの内容
アビエチン酸(40 mg/kgを7日間経口投与)は、IMQ誘発マウスのPASIを低下させ、脾臓でのTh17/Tregバランスを調整し、血清のTNF-α、IL-17A、TGF-β1、IL-23を低下させた。腸内ではAnaerotruncusやChristensenellaが減少し、Kurthia、Citrobacter、Klebsiellaが増加、これらと炎症指標に相関が認められた。ヒトでの有効性や因果関係は未検証である。
選ばれた理由
論文はアビエ酸が皮膚炎症を軽減するとともに、腸内細菌叢の構造にも影響を与えることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
anaerotruncus, christensenella, citrobacter, klebsiella, kurthia
Gut and Cutaneous Microbiome Featuring Abundance of Lactobacillus reuteri Protected Against Psoriasis-Like Inflammation in Mice.
PMID
34853526
スタディーの内容
ヒト便移植でヒト化したイミキモド誘導マウスを用い、腸内・皮膚微生物とLactobacillus reuteriが乾癬様炎症に与える影響を調べた。
アブストの内容
皮膚炎モデルマウスで、乾癬患者便移植は炎症を悪化させ、健康者便はTreg/Th17不均衡を抑え保護的だった。HDマウスでは腸と皮膚にL. reuteriが多く、L. reuteri補給はIL-10増加・Th17減少を伴い炎症に抵抗性を与えた。腸内細菌異常が乾癬に関与する可能性を示すが、イミキモド誘導マウスでの結果であり人への直接適用は慎重な解釈が必要。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌群の異常が皮膚炎症を引き起こす可能性があり、Lactobacillus reuteri の補充が皮膚炎症を軽減することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus
Bifidobacterium longum mediated tryptophan metabolism to improve atopic dermatitis via the gut-skin axis.
PMID
35239463
スタディーの内容
B. longum由来のトリプトファン代謝物が腸−皮膚軸を介してアトピー性皮膚炎を改善するかを、培養・動物・臨床で検証。
アブストの内容
B. longum CCFM1029はトリプトファン代謝を高め、インドール系代謝物I3Cを増やしてAHR経路を活性化し、Th2過剰反応を抑えてAD症状を改善したと報告。AHR阻害薬で効果は消失し、便・血中I3C増加やLachnospiraceaeの維持も観察された。ただし臨床の詳細や規模は示されていない。
選ばれた理由
論文はBifidobacterium longumによるトリプトファン代謝がアトピー性皮膚炎の症状を改善し、AHR信号経路を通じた免疫応答を活性化することで示唆しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bifidobacterium
bifidobacterium longum
D-galactose Intake Alleviates Atopic Dermatitis in Mice by Modulating Intestinal Microbiota.
PMID
35799581
スタディーの内容
D-ガラクトースを経口投与して、DNCBでアトピー様皮膚炎を作成したBALB/cマウスの皮膚症状と腸内細菌叢への影響を検討した。
アブストの内容
D-ガラクトースの経口投与は、DNCB誘発マウスの赤み・乾燥・耳の肥厚といったアトピー様症状を軽減し、表皮肥厚や肥満細胞浸潤、血清IgEを低下させた。併せて腸内細菌叢の組成変化(Bacteroidetes増・Firmicutes減やBacteroides増/Prevotella・Ruminococcus減の回復)が認められたが、因果関係やヒトへの適用性・安全性は示されていない。
選ばれた理由
論文は、腸内細菌叢の変化がアトピー性皮膚炎の症状を改善することを示しており、これは腸-皮膚軸の仮説に合致します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides, prevotella, ruminococcus
Prospective Placebo-Controlled Assessment of Spore-Based Probiotic Supplementation on Sebum Production, Skin Barrier Function, and Acne.
PMID
36769543
スタディーの内容
胞子型経口プロバイオティクスが成人の腸内細菌叢、血中SCFA、皮脂や皮膚物性に与える影響を8週で調べた単盲検試験(25名、うち非嚢胞性ニキビ7名)。
アブストの内容
プロバイオティクス摂取で顔面皮脂は減少傾向、全体でTEWLは増加した。非ニキビ群ではAkkermansia、ニキビ群ではLachnospiraceaeやRuminococcus gnavusが増加し、血中の酢酸/プロピオン酸比も上昇した。ニキビサブ解析では病変数と腸透過性マーカーの改善が観察されるが、小規模・単盲検・順序固定のため因果関係や臨床的意義は限定的で、追試が必要である。
選ばれた理由
論文は、プロバイオティクス補給が皮膚炎症マーカーとバリア関連の遺伝子表現に影響を及ぼす可能性を示唆しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
akkermansia, ruminococcus
Fructo-oligofructose ameliorates 2,4-dinitrofluorobenzene-induced atopic dermatitis-like skin lesions and psychiatric comorbidities in mice.
PMID
36987580
スタディーの内容
DNFBでアトピー様皮膚炎を誘導した雌マウスに、プレバイオティクスFOSを14日間投与し、皮膚症状・精神行動・腸内細菌叢・短鎖脂肪酸・脳内神経伝達物質を解析した。
アブストの内容
FOS投与はマウスのAD様皮膚病変を軽減し、かゆみ行動や不安・抑うつ様行動を改善した。血中IgEやTh1/Th2関連サイトカイン、皮膚の炎症細胞・肥満細胞浸潤が減少し、脳内5-HTとドーパミンが上昇した。腸内ではPrevotellaやLactobacillusの相対増加と糞便中の酢酸・イソ酪酸など短鎖脂肪酸の増加が見られ、これらの変化と皮膚炎・行動変化に相関が認められた。ただし観察はマウスモデルに限られ、相関が因果を示すわけではない。
選ばれた理由
論文は、フрукトオリゴフルクトース(FOS)がアトピー性皮膚炎の症状と行動障害を改善し、腸内細菌叢の構成と短鎖脂肪酸の形成が皮膚炎症と行動変化に関連していることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus, prevotella
Melatonin improves skin barrier damage caused by sleep restriction through gut microbiota.
PMID
37057339
スタディーの内容
マウスの慢性的睡眠制限で生じる皮膚バリア障害と、メラトニンや腸内細菌(プロピオン酸)による改善効果をin vivo・in vitroで検討。
アブストの内容
慢性の睡眠制限はマウスの皮膚バリアを損ない、酸化ストレスや皮膚の概日リズムと腸内Bacteroidesのリズムを乱した。経口メラトニンは皮膚障害や時計遺伝子の振動、Bacteroidesとプロピオン酸受容体(GPR43)のリズムを回復させた。抗生物質による腸内細菌除去でメラトニン効果は消え、プロピオン酸補充は皮膚改善を示した。作用機序は腸内由来プロピオン酸を介する可能性と著者は推測するが、マウスおよびin vitroの知見である点に留意。
選ばれた理由
論文は、睡眠不足が腸内細菌と皮膚の関連性を示し、メラトニン補給が腸内細菌由来のプロピオン酸により皮膚障壁機能を改善することを証明しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides
Oral Administration of Mixed Probiotics Improves Photoaging by Modulating the Cecal Microbiome and MAPK Pathway in UVB-Irradiated Hairless Mice.
PMID
37081814
スタディーの内容
UVB照射で誘導した光老化に、混合プロバイオティクスの経口投与が及ぼす影響をマウスと培養線維芽細胞で評価。
アブストの内容
50 mg/日投与の混合プロバイオティクスは、ハイレストマウスで皮膚水分やTEWL、紅斑、皮膚厚の改善を示し、しわ関連のMMP/TIMP発現や炎症性サイトカイン、ERK/JNK/p38のリン酸化を抑制した。腸内ではLactobacillusとAkkermansiaが増加し、腸内細菌叢の変化とMAPK経路抑制が光老化改善に関与すると示唆されたが、因果関係やヒトへの適用は明らかでない。
選ばれた理由
論文は、混合プロバイオティクスが腸内微生物群を制御し、MAPKパスウェイを下流调节することでUVBによる光老化を改善することを示しています。これは、腸と肌の信号軸に関する仮説を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
akkermansia, lactobacillus
Transforming Psoriasis Care: Probiotics and Prebiotics as Novel Therapeutic Approaches.
PMID
37446403
スタディーの内容
乾癬患者に対し12週間、複数のバチルス系プロバイオティクスと精密プレバイオティクスを局所治療と併用して、皮膚症状・炎症・腸内細菌叢の変化を臨床的に評価した。
アブストの内容
局所治療中の乾癬患者で、プロバイオティクス+プレバイオティクス併用はPASIやDLQI、炎症マーカー、皮膚厚の指標で対照群より改善が報告された。腸内解析(介入群42例中15例)では抗炎症的な組成への変化が観察されたが、非無作為化・オープンラベルの単施設短期試験であり解釈には注意が必要である。
選ばれた理由
論文のアブストラクトは、プロバイオティクスとプレバイオティクスが皮膚炎症マーカーとバリア関連遺伝子-expressionに影響を与えるという仮説を直接支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacillus
Ameliorative effect of Lactobacillus plantarum CCFM8661 on oleic acid-induced acne: integrated gut microbiota link to acne pathogenesis.
PMID
37574818
スタディーの内容
オレイン酸で誘導したニキビ様マウスに、生菌・死菌Lactobacillus plantarum CCFM8661を経口投与して効果を比較検討した研究。
アブストの内容
オレイン酸誘導ニキビマウスで、生菌CCFM8661は皮膚炎や血清中のインスリン・テストステロンを低下させ、皮膚の中性脂肪や遊離脂肪酸を減らし脂質代謝関連遺伝子発現を正常化した。死菌は炎症やホルモンには影響せず一部の脂質と遺伝子発現を改善した。両者は腸内細菌多様性を高め、Bacteroidetes/Firmicutes比と糞便中Staphylococcusを低下させ、腸内環境改善が関与する可能性が示唆された。結果はマウスモデルに基づく。
選ばれた理由
論文は、乳酸菌CFFM8661の摂取が皮膚炎症を抑制し、脂質代謝関連遺伝子の表現を正常化することでアトピー性皮膚炎を改善することを示しています。これは、腸内細菌群と皮膚間の信号軸に関する仮説を支持します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
lactobacillus, staphylococcus
Dietary Fiber Inulin Improves Murine Imiquimod-Induced Psoriasis-like Dermatitis.
PMID
37762500
スタディーの内容
マウスのイミキモド誘導性乾癬様皮膚炎に対するイヌリン豊富食の影響と腸内短鎖脂肪酸の関与を解析
アブストの内容
イヌリンを多く含む高繊維食を与えたマウスでは、イミキモド誘導の乾癬様皮膚炎で病変の肥厚や炎症性細胞浸潤、表皮の増殖が減少し、IL‑17系や炎症性因子のmRNAが低下しました。腸内細菌組成が変わり血中・糞中のプロピオン酸が増加し、経口プロピオン酸も一部の炎症指標を改善しました。ヒトでの有効性・安全性は未検証です。
選ばれた理由
論文は、インユキミド誘発性皮膚炎モデルにおいて、食物繊維の摂取が腸内細菌叢を介して炎症マーカーと表皮障壁関連遺伝子の表現を変更することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
bacteroides
The gut microbiome in bullous pemphigoid: implications of the gut-skin axis for disease susceptibility.
PMID
38022583
スタディーの内容
新規・再発を含むBP患者66名と年齢・性別・施設一致の対照66名の腸内細菌叢を16Sとショットガンで比較し、構成と機能を解析した
アブストの内容
BP患者は腸内細菌のα多様性が低下し全体的に構成が変化。Faecalibacterium prausnitziiの減少とGABA代謝関連経路の増加が観察され、腸内細菌の変化がBPと関連し得ることを示唆するが因果関係は示されず機序の実証が必要。
選ばれた理由
論文は、牛皮症患者の腸内微生物群の構成と機能が変化していることを示し、特定の主要な微生物と機能が腸内細菌叢の異常と牛皮症の活動性との間の関連に寄与すると推測しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
faecalibacterium
faecalibacterium prausnitzii
IL-17A inhibitors alleviate Psoriasis with concomitant restoration of intestinal/skin microbiota homeostasis and altered microbiota function.
PMID
38482003
スタディーの内容
乾癬患者の腸・皮膚マイクロバイオームとIL-17A阻害薬の影響を、症例対照・縦断解析とマウスモデルで調べた。
アブストの内容
乾癬患者では腸内でBacteroidota減少、Firmicutes・Actinobacteriota増加といったディスバイオーシスとEscherichia‑Shigella優占が観察され、総胆汁酸やアポトーシスマーカーの低下と関連が示唆された。IL‑17A阻害薬投与後は腸内微生物の正常化傾向やアポトーシス関連代謝経路の変化、炎症性サイトカインの低下と症状軽減が報告された。マウスでは皮膚でのStaphylococcus増加が示された。
選ばれた理由
論文はPsoriasis患者の腸内および皮膚微生物群の変化とIL-17A阻害薬によるこれらの微生物群の正常化を示しており、これは腸-皮膚軸に関する仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
escherichia, shigella, staphylococcus
Dietary Galacto-oligosaccharides Ameliorate Atopic Dermatitis-like Skin Inflammation and Behavioral Deficits by Modulating Gut Microbiota-Brain-Skin Axis.
PMID
38536703
スタディーの内容
GOSがDNFB誘導のアトピー様マウスで皮膚炎と不安・抑うつ様行動に及ぼす効果と作用機序を腸内細菌-脳-皮膚軸で解析
アブストの内容
DNFB誘導マウスでGOS投与はIgEやIL-4/IL-13、IFN-γ、TNF-αの低下とPPAR-γ/NF-κB調節を伴い皮膚炎を軽減し、5-HT・DA・NE・CORTを正常化してFST/TST/OFT/EZMで示される不安・抑うつ様行動を改善しました。腸内ではLactobacillusやAlloprevotellaの増加と糞便中の酢酸・酪酸上昇が観察され、これらと皮膚症状・行動表現型との相関が報告されています。
選ばれた理由
論文は、ガラクトオリゴ糖が腸内細菌叢を構築し、乳酸菌とアロプレボテラの増加により皮膚炎症と行動障害を改善することを示しています。これは、腸-脳-皮膚軸を通じた皮膚炎症マーカーとバリア関連遺伝子表現の変化を示唆する仮説に一致します。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
alloprevotella, lactobacillus
[Construction of a butyrate-producing engineered bacteria and its therapeutic effects on atopic dermatitis].
PMID
42634901
スタディーの内容
腸内で安定的に酪酸を産生するよう設計した大腸菌EcNを作製し、MC903誘導アトピー性皮膚炎マウスで経口投与の効果を検証した。
アブストの内容
酪酸合成遺伝子を導入したEcN(EcN-But)は嫌気発酵で安定的に酪酸を分泌(326.30±19.8 mg/L)し、MC903誘導マウスでEASIスコア低下、表皮肥厚抑制、血清総IgE減少および皮膚の炎症性サイトカイン発現抑制を示した。ヒトでの有効性・安全性や体内での酪酸上昇の直接測定はAbstractに示されていない点に留意が必要である。
選ばれた理由
論文は腸内細菌とアトピー性皮膚炎との関連を示し、但酸の分泌が免疫系に影響を与えることを確認しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
escherichia, faecalibacterium
escherichia coli, faecalibacterium prausnitzii
Food-Medicine Homologous Qiongyu Gao Attenuates Skin Photoaging by Remodeling Gut Microbiota and Restoring Mitochondrial Energy Metabolism.
PMID
42650518
スタディーの内容
Qiongyu Gaoを経口投与し、UV+D‑ガラクトースで誘導したマウスの皮膚光老化と腸内細菌叢を多層オミクスで解析した。
アブストの内容
Qiongyu Gao(QYG)はマウスのUV/D‑ガラクトース誘導皮膚光老化でしわ・表皮肥厚、酸化ストレスや炎症、ECM崩壊やヒアルロン酸減少を軽減した。腸内細菌を選択的に再編(Lactobacillus・Bifidobacterium・Akkermansia関連の富化)、血中代謝物や皮膚のミトコンドリアエネルギー代謝経路を調整し、培養一次繊維芽細胞ではミトコンドリア膜電位回復・ROS低下・老化マーカーとAMPK/PGC‑1α関連の調整を示した。ただしヒトでの有効性は示されていない。
選ばれた理由