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皮膚マイクロバイオームと代謝物
Copyright by Skin Flora Academy
Pilot Study on the Forehead Skin Microbiome and Short Chain Fatty Acids Depending on the SC Functional Index in Korean Cohorts.
PMID
34835341
スタディーの内容
韓国コホートの額部皮膚で、角層機能指数(SCFI)別にマイクロバイオームと短鎖脂肪酸を比較した研究(被験者150名)。
アブストの内容
SCFIで湿潤群はプロピオン酸とCutibacteriumが乾燥群より有意に高く(p<0.001)、Cutibacteriumは両群でStaphylococcusと負の相関が認められた(p<0.0001)。微生物構成と短鎖脂肪酸濃度がSCFIと関連する可能性を示すが、因果関係は確定されておらず予備的な知見である。
選ばれた理由
論文は短鎖脂肪酸(SCFAs)の濃度とスカーミトンコリウム指数(SCFI)との関連性を示しており、これは皮膚バリア機能に関連しているという仮説を支持しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
cutibacterium, propionibacterium, staphylococcus
Glycerol fermentation by skin bacteria generates lactic acid and upregulates the expression levels of genes associated with the skin barrier function.
PMID
35535416
スタディーの内容
表皮ブドウ球菌がグリセロールを発酵して乳酸を産生し、培養・生体・2D/3D皮膚モデルでバリア関連遺伝子発現を調べた研究
アブストの内容
S. epidermidisはグリセロールを栄養として発酵し、短鎖・有機酸、特に乳酸を産生した。乳酸は病原菌の増殖を抑え常在菌には負の影響がなかったとし、in vivoでも発酵が確認された。さらに2D/3D皮膚モデルで乳酸を伴う発酵がバリア関連遺伝子の発現を上げると報告するが、臨床的な機能改善や詳細な条件はAbstractからは示されていない。
選ばれた理由
論文は乳酸の生成が皮膚バリア機能に関連する遺伝子の発現を上昇させることを示しており、これは仮説に直接一致しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
staphylococcus
staphylococcus epidermidis
Alterations of Epidermal Lipid Profiles and Skin Microbiome in Children With Atopic Dermatitis.
PMID
37021505
スタディーの内容
小児アトピー性皮膚炎児と年齢・性別一致健常児の表皮脂質と皮膚微生物をテープ剥離で比較解析
アブストの内容
小児ADの病変部では特定の短鎖系NSセラミド(C14–C22)やC18系スフィンゴミエリン、C16のLPCなどが増加。長鎖/短鎖脂肪酸比はTEWLと負相関で、短鎖系脂質はFirmicutesやStaphylococcusと正相関、複数の他菌群とは負相関を示した。脂質異常と微生物叢変化が同時に観察されたが、因果関係は示されていない(観察研究)。
選ばれた理由
論文はアトピー性皮膚炎の子供の皮膚脂質プロファイルと微生物群の組成が皮膚バリア機能に影響を与えることを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
corynebacterium, micrococcus, staphylococcus
Phytic Acid Improves the Skin Barrier Function in Murine Models of Atopic Dermatitis Through Skin Microbiota-Derived Indole-3-Propionic Acid.
PMID
40631934
スタディーの内容
MC903で誘導したアトピー性皮膚炎マウスに対し、経口・外用のフィチン酸が皮膚微生物や代謝物を通じてバリア機能に及ぼす影響を解析した。
アブ ストの内容
フィチン酸はMC903誘導マウスで経口・外用いずれでも皮膚バリアを改善した。外用は皮膚常在菌を変化させ、特にStaphylococcus epidermidis増加とインドール類(特にIPA)上昇を伴い、AHRを介してKRT10転写を促しAD表現型を軽減した。ただしマウスモデルでの結果であり、用量・安全性・臨床的移行性はAbstractに記載がない。
選ばれた理由
論文は皮膚微生物由来のメタボリットであるインドール-3-プロピオン酸(IPA)が皮膚バリア機能を改善することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
staphylococcus
staphylococcus epidermidis
Culture supernatants from human-derived commensal bacteria alleviate DNCB-induced atopic dermatitis through modulation of inflammatory and barrier-associated pathways.
PMID
42146064
スタディーの内容
皮膚常在菌の培養上清が炎症・表皮バリア・神経栄養に与える影響を細胞とマウスで検討した
アブストの内容
B. paraconglomeratumおよびB. caseiの培養上清は、ケラチノサイトでIL‑6/CCL17を抑えフィラグリンやBDNF発現を回復し、DNCB誘発マウスで表皮肥厚や免疫細胞浸潤を軽減、皮膚のBDNF/GDNF/FLGも回復させた。p38 MAPKおよびJAK‑STAT経路抑制も示唆されたが、人での有効性や有効成分・投与条件は不明のまま
選ばれた理由
論文は特定の皮膚 由来の細菌メタボロミクスが抗炎症、障壁再構築および神経栄養作用を示し、皮膚バリア機能と関連する神経栄養マーカーに影響を与えることを証明しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
brachybacterium, brevibacterium
brachybacterium paraconglomeratum, brevibacterium casei
Commensal Cutibacterium acnes-derived indolelactic acid safeguards skin barrier function through the aryl hydrocarbon receptor.
PMID
42335903
スタディーの内容
AD患者と健常者の皮膚とCutibacterium acnes株を比較し、トリプトファン代謝物ILAの産生と皮膚バリアへの影響を調べた。
アブストの内容
研究は、AD関連のC. acnes株でILAが減少していることを示し、マウスでは外用ILAが角化細胞のAhRを活性化してタイトジャンクションを増やしIL‑33を抑制、バリア修復と皮膚炎軽減をもたらした。臨床 試験でもTEWL低下と症状改善が示されたが、試験詳細や長期効果・安全性は明示されていない。
選ばれた理由
論文は、C. acnes由来のindolelactic acidがアリルアロカルホバーム受容体(AhR)経路を介して皮膚バリア機能を修復し、透皮水分損失を減少させ、AD症状を軽減することを示しています。
関係する細菌(属レベル)
関係する細菌(種レベル)
cutibacterium
cutibacterium acnes